第一子を出産した母親8名の協力により、GPS機能付き携帯電話による位置情報、日誌、インタビューなどの方法を用いて、2年間にわたる外出のデータを収集した。出産から数ヵ月の間は外出の機会が少なく、自宅にいる時間が多かった。だがこの間、実家、親戚の家などへの外出、夫や実母同伴の外出により少しずつ"ならし運転"を行い、出産から4、5ヵ月目には、母子だけで出かける回数も増えていくことがわかった。生後2年目になると、育児支援サークル等に足を運ぶ頻度が増え、夫と子どもが2人で数時間にわたって外出する家庭もみられた。
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