研究分担者 |
赤澤 宏樹 兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 講師 (30301807)
藤本 直里 兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 助教 (60311487)
山崎 義人 兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 講師 (60350427)
客野 尚志 関西学院大学, 総合政策学部, 准教授 (80322725)
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研究概要 |
本年度は,まず兵庫県西播磨地域の佐用町上三河地区,河崎地区,船越地区,漆野地区を調査対象とし,地元住民11人から877点の古写真収集とヒアリングおよびアンケートによる記憶の収集を行った。また,古写真および記憶を収集する手法として,古写真の現地での展示を2回実施した。結果,新たな古写真の収集と,古写真提供者以外の地域住民から記憶を収集することに一定の成果を得た。得られたテキストデータはデータベース化し,次年度以降の構造化およびテキストマイニングでの分析の基盤整備を行った。なお,この展示による古写真と記憶め収集は,地域情報を把握し,まちづくりといった総合的な社会的課題を解決する,新たな生涯学習のあり方として一定の効果が認められた。 次に,古写真による景観分析の試行として,兵庫県三田市下相野地区の集落成立時の古写真を120点収集し,景観分析の試行を行った。景観分析は,まず古写真から景観要素を抽出し,その位置関係を他の古写真とつなぎ合わせることで,当時の景観要素の配置を再現するものである。この結果を整理し,次年度以降に古写真撮影時の景観構造を分析する手法の検討を行った。 テキストマイニングについては,本年度は講習への参加などを通して手法の習得に努めた。 以上のように,平成21年度は古写真と記憶の収集とその手法の検討,景観分析およびテキストマイニング分析の手法の検討,および次年度以降の教師データの作成を行った。
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