研究分担者 |
北神 正行 国士館大学, 体育学部, 教授 (80195247)
福本 昌之 岡山県立大学, 情報工学部, 教授 (60208981)
露口 健司 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (70312139)
大野 裕己 兵庫教育大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (60335403)
金川 舞貴子 岡山学院大学, キャリア実践学部, 講師 (40452601)
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研究概要 |
本研究計画の目的は教師ストレスを改善する包括的プログラムを開発し,教師のメンタルヘルス確保に継続的に貢献することを目的とする。具体的にはA.教師ストレスに関わる地域政党の比較検討とB.包括的教師ストレス改善プログラムの開発の2つも課題を検討する。平成21年度はA.における資料収集(文献蓄積およびレビュー)と質的・量的それぞれのデータ収集を行いつつ基礎的な分析を行うことを計画段階における目標とした。 平成21年度の研究成果としての資料・データ収集状況は(1)文献レビューの蓄積(書籍約20,論文約190の蓄積・把握)を行いレビューの準備中,(2)量的データは蓄積5000部以上(民間企業提携分,平成21年度約2500確保,管理職・教諭・養護教諭・学校事務職員各職位の合計),(3)管理職向けインタビュー等12件,教諭座談会形式インタビュー4件を実施した。 上記の結果,現段階では以下のような研究の方向性の整理を得るに至った。(ア)地域性を定義するときに当初想定した「地方」ないし「都道府県政令市」という単位はあまりにもぶれが大きく,教育事務所の管轄区でも状況を把握するのに不的確であり,今後は中学校学区と小学校学区の2側面に注目する必要性,(イ)学校種別(小学校・中学校・高校)と職位(管理職・教諭・養護教諭・事務職員),ライフコースに関わる属性(性別・年代)ごとに大きくストレスモデルが異なりこれらを検討する必要性,(ウ)イの各モデルを意識した上で地域の諸資源,諸留意事項を整理し"ストレス判定(アセスメント)チェックリスト","対策ガイドライン","学校が利用可能な情報アーカイブ"などの開発が「メンタルヘルス確保に継続的に貢献できる」プログラムとして提案できる方向性であること。
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