研究課題
昨年度に引き続き、イギリス・フランス・日本における理想的女性像に関する資料の収集とそれに基づく分析・検討を行なった。まず、イギリスについては、"The Lady"誌の記事における理想的女性像の形成と変容について分析・検討を行なった。家事・教育・社交の各側面にわたる記事からladyの条件を抽出し、その変化を分析した。また女子パブリックスクールにおける理想的生徒像を収集した学校史・学校案内などの資料をもとに、lady概念の変化と対応させた分析に着手した。フランスについては、女子リセの資料の収集を行なうと同時に、先行研究から理想的女性像(honnetete femme)の変化についての整理・分析をある程度進めた。日本における理想的女性像については、教養女性の4類型に基づいて具体的な分析を進めた。とくに「たしなみ」という視点に焦点をあてることによって、イギリス・フランスとの比較のポイントを設定した。これらの知見については、国際学会において報告すると同時に、その一部を論文としてまとめた。最終年度となる次年度においては、これらの分析・検討をまとめて報告する予定である。
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Coneceptualising Friendship, its meaning and practice in time and place : Book of Papers
ページ: 189-202