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2009 年度 実績報告書

社会科における日本型サービス・ラーニングの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21653096
研究機関筑波大学

研究代表者

唐木 清志  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (40273156)

キーワード社会科 / サービス・ラーニング
研究概要

2年間に及ぶ本研究の1年目にあたる本年度は,日本型サービス・ラーニングの五つの必要条件(「地域社会の問題を教材化すること」「プロジェクト型の学習を組織すること」「振り返りを重視すること」「学問的な知識・技能の習得,活用する場面を設定すること」「地域住民の協働を重視すること」)の有効性を,アメリカ合衆国のサービス・ラーニング研究者及び日本の研究者や実践家と協議する中で確認する作業を行った。なお,具体的には,次の二つの研究活動に従事した。
第一に,アメリカの研究者と日本の研究者・実践家から意見聴取を行った。アメリカに関しては,電子メールを通じての協議を行った。当初は渡米して確認する予定であったが,年度当初に電子メールを通じて協議をする中で,上記に触れた五つの必要条件は日米に関係なく成立するものであるという確認を得ることができた。そこで,2年間という限られた時間を有効に活用するために今年度の渡米は控え,来年度の授業実践に向けて日本国内の研究者・実践家と数回にわたり面会調査を行った。その結果,日本の社会科の文脈においては,具体的な「参加」よりは「提案」を重視する方が,実践に結び付きやすいという意見を得ることができた。
第二に,筑波大学附属小学校を始めとする附属学校を中心に学校教員と協議を重ね,社会科における日本型サービス・ラーニングの実践化の可能性を探る作業を行った。例えば,附属小学校においては,交通まちづくり学習に関する授業実践を試験的に実施していただき,実践化にあたって生じるであろう問題点を洗い出す作業を行った。そこで明らかとなった問題点は,来年度に具体的な授業実践を複数行う際に重要な視点となるものである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 社会参画と社会科教育の創造2009

    • 著者名/発表者名
      唐木清志
    • 雑誌名

      日本社会科教育学会全国研究大会発表論文集 第5号

      ページ: 234-255

  • [雑誌論文] モビリティ・マネジメント教育-日常移動場面のジレンマを題材としたシティズンシップ教育-2009

    • 著者名/発表者名
      藤井聡
    • 雑誌名

      土木学会教育論文集 第1号

      ページ: 25-32

    • 査読あり
  • [学会発表] 社会参画と社会科教育の創造2009

    • 著者名/発表者名
      唐木清志
    • 学会等名
      日本社会科教育学会第59回全国研究大会
    • 発表場所
      香川大学教育学部
    • 年月日
      2009-11-23
  • [図書] アメリカ公民教育におけるサービス・ラーニング2010

    • 著者名/発表者名
      唐木清志
    • 総ページ数
      384
    • 出版者
      東信堂

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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