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2009 年度 実績報告書

プラズマ電子加速技術を応用したスーパーカミオカンデ検出器較正の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21654032
研究機関東京大学

研究代表者

小汐 由介  東京大学, 宇宙線研究所, 助教 (80292960)

キーワード宇宙線実験 / ニュートリノ
研究概要

本年度は、特にプラズマ発生装置の開発研究を行なった。本研究分野ではこれまでに様々な方法での発生装置が使用されているが、これまでの研究状況を精緻に調査し、かつ、連携研究者と様々な議論をおこなった結果、実施計画にも記述したCapillary放電によるプラズマ生成法を採用した。これはポリプロピレン製Capillary(細管)に高電圧をかけることにより表面を溶解しプラズマを生成する方法である。これを採用した理由は、すでに技術がある程度確立されているだけでなく、より高い単一電子エネルギーの生成にも成功していることから、将来的な発展も見込まれること、同時に、装置の製作が安価で容易であること、また、連携研究者がこの方法の経験があることからなどである。また、平行して、真空チェンバーの製作も行なった。ここでも、連携研究者と様々な議論を通して、より良い装置の開発を行なった。まず、安定した運転が可能であること、電子ビームの導入が容易であること、Capillaryの設置および調整が容易であること、プラズマの発生を実際に確認できること、電流値や真空度の測定など様々なモニタの設置がなされていることなどに留意し、装置を開発した。さらに、必要な電子機器の試運転およびその作動に必要なソフトウェアの開発もあわせて行い、正常に動作していることも確認できた。来年度には、実際に開発した装置の運転を予定しているが、今年度の研究によりその準備は整った。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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