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2009 年度 実績報告書

ハイパーシミュレータを用いたマイクロ波プラズマ装置の先進知的制御

研究課題

研究課題/領域番号 21654086
研究機関神戸大学

研究代表者

八坂 保能  神戸大学, 工学研究科, 教授 (30109037)

キーワードプラズマプロセス / シミュレーション工学 / マイクロ波プラズマ / 均一性制御
研究概要

LSI生産ラインのプラズマプロセス装置では、処理情報を基にプラズマ源の電力やガス供の電力やガス供給などのフィードバック制御を経験的に行っている。本研究では、この制御を高度化するために、装置内の生成プラズマ分布の計測と評価、プラズマ電力吸収分布の外部からの制御、およびプラズマ分布を入力しプラズマ電力吸収分布を出力するような、通常とは入出力が逆に設定されたハイパーシミュレータ、を個々に開発し統合することにより、学理に基づく高機能先進知的制御を実現しようとするものである。
スロット励起マイクロ波放電により生成されるプラズマの分布評価においては、発光強度分布をフーリエベッセル変換して主要モード数を求めることにより、プラズマの2次元不均一性を少ないパラメータで効果的に評価できることを示した。
電力吸収分布制御に関しては、スロットアンテナのキャビティ空間内への金属フィンの出し入れによって、アンテナからの放射電界分布を変化できることを示した。特にフィンの挿入長が大きくなると、放射電界の方位角モード数が増加することが分かった。他の制御法として、2重同軸給電アンテナを用いて2系統のマイクロ波電源からの電界放射を重ね合わせる方法を試み、生成プラズマ密度のセンター/エッジ比を調整可能な見通しを得た。
ハイパーシミュレータ実現の第1段階として、アンテナのキャビティ空間のサイズとスロット板の開口関数から、プラズマへの放射電界強度分布を推定可能な簡易計算モデルを提案した。これをいくつかの研究機関の装置に適用した結果、個々の実験結果を説明でき、しかも3次元full waveモデル計算と比較して主要な部分で遜色がないことが示された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] A Model for Antenna-Plasma Wave Coupling towards Control of Uniformity in Slot-Excited Microwave Discharges2010

    • 著者名/発表者名
      D.Sawada, A.Tsuji, T.Kitsudo, Y.Yasaka, H.Takeno
    • 雑誌名

      Journal of Plasma and Fusion Research Series (印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] スロットアンテナからの放射電界に関する数値解析2010

    • 著者名/発表者名
      辻晃弘, 八坂保能, 竹野裕正
    • 学会等名
      第57回 応用物理学関係連合講演会
    • 発表場所
      東海大学湘南キャンパス(神奈川県)
    • 年月日
      2010-03-18
  • [学会発表] Analyses on Radiation Properties of Slot-Excited Microwave Plasma Devices2009

    • 著者名/発表者名
      A.Tsuji, Y.Yasaka, H.Takeno
    • 学会等名
      7th Int'l. Workshop on Microwave Discharges
    • 発表場所
      CURREAC(静岡県)
    • 年月日
      2009-09-24
  • [学会発表] スロットアンテナからの放射電界とプラズマ分布に関する数値計算2009

    • 著者名/発表者名
      辻晃弘, 八坂保能, 竹野裕正
    • 学会等名
      第70回応用物理学会学術講演会
    • 発表場所
      富山大学(富山県)
    • 年月日
      2009-09-10

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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