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2010 年度 実績報告書

コンクリートに過大な乾燥収縮をもたらす骨材の迅速判定法

研究課題

研究課題/領域番号 21656111
研究機関京都大学

研究代表者

河野 広隆  京都大学, 経営管理研究部, 教授 (80344018)

キーワードコンクリート / 収縮 / 骨材 / 超音波 / 弾性係数
研究概要

ここ数年、JISの骨材規格をほぼ満足するにもかかわらず、それを用いたコンクリートが異常に大きな乾燥収縮を生じるような骨材の存在が問題化している。現状では、骨材の特性値でコンクリートに大きな乾燥収縮をもたらすかどうかを判定する技術的な方法がない。このため、実際に使用する骨材を用いたコンクリートを練って、長期間にわたって乾燥収縮を測定する必要がある。これには多大な費用と時間を要し、しかも、品質管理の手法としては非常に使いにくい。
この研究では、骨材の特性として弾性係数に焦点を当て、これを超音波を用いて測定し、骨材のコンクリートの乾燥収縮への影響の大小を迅速簡易に推定する手法の基礎検討を行った。平成21年度には本手法で測定した20種類の骨材の動弾性係数と、その骨材を用いたコンクリートの乾燥収縮量の間に比較的良い相関が得られた。
そこで、平成21年度にはさらに骨材の種類を増やして相関性があることを確認した。さらに、本手法を生コン工場での骨材受け入れのスクリーニングテストとして採用できるよう、具体的な手順を検討した。その結果、なるべく簡易にかつ短時間で測定が可能で、骨材の特性の代表値を求められるような試験条件を明確にした。ただし、測定された弾性係数とその骨材を用いたコンクリートの乾燥収縮の関係はバラツキが大きいため、骨材の使用者と製造者の双方が満足できるようなスクリーニングのための閾値を明確に決めるところまでは検討が及ばなかった。この閾値については今後の積み残し課題として、さらなる検討を行う予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] ASRに無害でない砕石粉がASR膨張に与える影響に関する研究2010

    • 著者名/発表者名
      宮田佳和、澤田大武、服部篤史、河野広隆
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次大会論文集

      巻: 第32巻No.1 ページ: 923-928

    • 査読あり
  • [学会発表] コンクリートのひび割れとどう付き合うか2010

    • 著者名/発表者名
      河野広隆
    • 学会等名
      社会基盤メンテナンスエキスパート養成ユニットシンポジウム
    • 発表場所
      岐阜大学(招待講演)
    • 年月日
      2010-10-07
  • [学会発表] 簡易測定可能な方法を用いた粗骨材弾性係数とコンクリートの収縮率の関係2010

    • 著者名/発表者名
      ヘンサルピソット、仲井亮平、服部篤史、河野広隆
    • 学会等名
      第65回土木学会年次講演会
    • 発表場所
      北海道大学札幌キャンパス
    • 年月日
      2010-09-01

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公開日: 2012-07-19  

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