【研究目的】路面凍結検知器開発およびその応用のために次のような研究を順次行う。 1.路面凍結状態の内最も危険な「つるつる路面」の光学特性と滑り度の関係を調べる。とくに各種路面について反射率の角度依存光学特性から凍結路面を分類する。 2.車載型を目指す実用的な凍結検知装置開発を目指す。そのために、光源・センサーの適当な反射角決定、光源・センサーの波長決定を行う。 3.凍結検知試験装置を実際の路面で冬期間継続観測し、一般路面・橋梁路面・覆道路面について凍結状態の季節的違いを計測する。 【実施概要】 1.光学式の路面凍結状況測定装置として、LED光源光を斜めに照射し、路面からの反射光を天頂及び入射角と同じ反射角の2方向で反射光をフォトダイオードで受光し、それぞれ路面反射率、鏡面反射率を求めた。 2.外部光と測定用光源を区別するために、LED光源は点滅させ、その交流成分から外部光信号とLED光源による信号を分離した。 3.車載型路面凍結状況測定装置を観測者に搭載し作成し、北見市内、国道39号石北峠付近の観測を実行し、複数ビデオカメラによる路面観測と凍結状況信号の比較を行なった。 4.加速度計による路面ラフネス測定体系を確立し、冬期交通路における凍結路面、積雪路面の凹凸を測る体制を整えた。
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