【研究目的】路面凍結検知器開発およびその応用のために次のような研究を順次行う。 1. 路面凍結状態の内最も危険な「つるつる路面」の光学特性と滑り度の関係を調べる。 とくに各種路面について反射率の角度依存光学特性から凍結路面を分類する。 2. 車載型を目指す実用的な凍結検知装置開発を目指す。そのために、光源・センサーの適当な装置を順次開発・]改良する。 3. 凍結検知試験装置を実際の路面で冬期間継続観測し、一般路面・橋梁路面・覆道路面などの路面種別、標高変化、地形による日陰部分などの要素による凍結状態の解析を行う。 【実施概要】 1. 路面凍結状況測定装置として、LED光源光を斜め45°に照射し、路面反射光を天頂方向及び入反射角45°の2方向でてフォトダイオードで受光し、路面明度、鏡面反射率を求めた。 2. 光源として5cmx10cmの面積に10x20個のLEDを配置した面的光源を用いた結果、路面の多少の傾きや車高変化にかかわらず、鏡面反射を捕らえることができるようになった。 3. 外部光と測定用光源を区別するために、LED光源は点滅させ、その点滅電源信号を記録することにより、外部光信号とLED光源による信号を分離した。 4. 車載型路面凍結状況測定装置を観測者に搭載し作成し、北見市内、国道39号石北峠付近の観測を実行し、4chビデオ画像記録装置による路面観測と凍結状況信号の比較を行なった。
|