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2009 年度 実績報告書

『反復効果』に着目した走行空間デザインに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21656128
研究機関拓殖大学

研究代表者

永見 豊  拓殖大学, 工学部, 准教授 (20384696)

キーワードパターンデザイン / 道路景観 / トンネル / 反復効果
研究概要

本研究では、安全で快適な走行景観を意図的につくり出せるパターンデザインを行えるよう、動的視点での反復パターンと印象の関係を明らかにすることを目的としている。
動的視点での反復パターンと印象の関係の知見は、施工事例の検討経緯の報告が数例有るだけで、学術的な検証はほとんどおこなわれていない。そこで、初年度である21年度は、走行空間においてどのような反復パターンの時にどのような印象を受けるのか、その知見を増やすこととした。いわば、次年度に向けた予備実験の位置づけである。ケーススタディとして、交通安全対策が求められるトンネル空間を設定し、パターンサンプルを作成し、その印象を確認した。
トンネルのように視界が限定された閉鎖的な道路空間では、運転手は均一で単調な空間に飽きてしまい、集中力の低下や眠気により事故へとつながる危険性がある。長大トンネルの単調さによる意識低下を防ぐ必要がある。対策事例として、トンネル壁面にパターンデザインを施した小鳥トンネルと稲荷山トンネルがある。この2つの事例を現地調査し、壁面におけるパターンデザインの検討を行った。
この空間に求められる印象は、走行性、快適性、単調さの改善であった。これらをより良くするため、「起承転結」のストーリーに合わせたコンセプトを設定し、パターンの形、配置、色の変化によりパターンに向かう意識の強弱をコントロールするデザインを行った。運転手がトンネル空間を単調に感じず、快適に走行できるかを確認するため、男子大学生12名を被験者として、簡易的な走行シミュレーションによる実験を行った。その結果、走行性で走りにくいが17%あったが、快適性、単調さの改善では、全員が良い評価であり、物語のあるパターンデザインが有効であることが確認できた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 調さの解消を目的としたトンネル壁面のシークエンスデザイン2010

    • 著者名/発表者名
      永見豊
    • 雑誌名

      拓殖大学 理工学研究報告 Vol.11 No.1

      ページ: 13-12

    • 査読あり
  • [学会発表] Sequence Pattern Design of Long Tunnel to Improve a Monotonous Environment2009

    • 著者名/発表者名
      永見豊
    • 学会等名
      International Association of Societies of Design Research 2009
    • 発表場所
      Convention & Exhibition Center(ソウル市)
    • 年月日
      2009-10-19

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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