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2010 年度 実績報告書

『反復効果』に着目した走行空間デザインに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21656128
研究機関拓殖大学

研究代表者

永見 豊  拓殖大学, 工学部, 准教授 (20384696)

キーワードパターンデザイン / 道路景観 / 速度抑制 / 反復効果
研究概要

本研究は、走行空間に反復効果を用いたデザインを行うことで、安全で快適な走行景観の創出に資することを目的としており、本年度は、「『反復効果』に着目した走行空間デザインに関する研究」の2年目である。
本研究では、安全で快適な走行景観を意図的につくり出せるパターンデザインを行えるよう、動的視点での反復パターンと印象の関係を明らかにすることを目的としている。動的視点での反復パターンと印象の関係の知見は、施工事例の検討経緯の報告が数例有るだけで、学術的な検証はほとんどおこなわれていない。そこで、本年度はケーススタディとして、交通安全対策が求められる急カーブ区間を設定し、パターンサンプルを作成し、その印象をドライブシミュレータにより確認した。
2009年度の交通事故件数は70万件を超えるほど多く、大きな社会問題となっている。特に高速道路では、カーブ区間や分合流箇所でのスピードの出し過ぎによる事故が多く、注意喚起のための看板やカラー舗装による安全対策が行われている。そこで、カーブ区間での路面による注意喚起を対象とし、路面パターンの変化による視覚効果に着目し、運転手への煩わしさを減らしつつ、速度抑制とカーブへの意識向上に寄与するパターンを提案した。パターン変化については、ハンドルとアクセル、ブレーキによる自ら運転を体験できるシミュレーションを用いて、その効果を検証した。
最も評価の高かった矢印図形が徐々に形を変えていくパターン変化は、国内の高速道路では事例はない。実用化に向けては、交通管理者との協議や実物実験が必要であるが、視覚効果による交通安全対策の一つの手法を示すことができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 間接的な注意喚起を促す高速道路の路面標示デザイン提案2011

    • 著者名/発表者名
      永見豊
    • 雑誌名

      日本デザイン学会 デザイン学研究作品集

      巻: Vol.16, No.16 ページ: 80-83

    • 査読あり
  • [学会発表] 反復効果に着目した道路内部景観に関する研究(4)2010

    • 著者名/発表者名
      永見豊
    • 学会等名
      日本デザイン学会第57回研究発表大会
    • 発表場所
      長野大学
    • 年月日
      2010-07-03

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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