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2009 年度 実績報告書

高エネルギーX線マイクロビーム生成と金属ガラスバルク材における3次元歪分布評価

研究課題

研究課題/領域番号 21656166
研究機関京都大学

研究代表者

落合 庄治郎  京都大学, 工学研究科, 教授 (30111925)

研究分担者 奥田 浩司  京都大学, 工学研究科, 准教授 (50214060)
キーワード高エネルギーX線回折散乱 / 歪分布 / 微小ビーム形成
研究概要

本研究は重い金属元素のバルクガラス中の歪分布を直接評価する手法を開発評価することを目的とし、第一段階として約50μm程度の微小ビームを前提とするシステムを設計した。微小高エネルギーX線による歪測定法を試みるため、入射側はブロックスリットの構成で試料側をスキャンするシステムを予定した。本年度初頭に共同研究先から供給された試料のサイズに合わせて光学系のパラメータを再検討した結果、検出系を施設のものをそのまま利用する場合には試料周りを再設計することが望ましいという結論に達し、その再設計と66keVでの歪分布測定のテスト実験の課題申請を年度後半におこなった。この申請により、第一回の測定が次年度前期に実現する予定である。また、本申請のもう一方の原理的な興味であるナノスケールの歪の存在については小角散乱法による組成分布からの分離手法の開発を進めており、2元についてはほぼ解決、3元についてはZr吸収端についての解析がZrCuPt,ZrCuAlなどの系ですすんでおり、さらに複数吸収端に関する実験データを収集しているところである。これらの結果から、急冷リボン材のような薄膜試料においてはマクロに伝播するような歪構造の特徴的なパターンは得られておらず、逆に来年度の歪分布測定から異なる応力状態にあると評価される部分から試料を切り出し、ナノスケールでの歪の違いを検討することが必要であると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ZrCuPt金属ガラスからのナノ準結晶形成過程のSWAXSその場測定2010

    • 著者名/発表者名
      奥田, 柏谷, 荒尾, 落合, 才田, 他
    • 学会等名
      日本放射光学会年会
    • 発表場所
      姫路
    • 年月日
      2010-01-09

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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