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2009 年度 実績報告書

ウジ腸内細菌叢の解析と生ゴミの資源化

研究課題

研究課題/領域番号 21656212
研究機関東京工業大学

研究代表者

丹治 保典  東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (00282848)

研究分担者 宮永 一彦  東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教 (40323810)
キーワードハエ / ウジ / 病原菌 / 腸内細菌叢 / 薬剤耐性菌 / 多剤耐性菌
研究概要

今年度は、ハエの飼育方法を確立し、ハエ腸内細菌叢の解析に的を絞り研究を実施した。イエバエ科ノイエバエ(Musca hervei)とキンバエ科ミヤマキンバエ(Lucilia papuensis)をそれぞれ捕獲し、研究室において卵→ウジ→蛹→成虫への変態を人為的に行う飼育方法を検討した。なお、イエバエは卵胎生であるため成虫はウジを直接生み付け、その後蛹→成虫へと変態する。与えるエサ、温度の管理、ウジ→蛹への変態の際に腐葉土を与えるなどの工夫をすることで、人為的に研究室内でハエを定常的に飼育できるようになった。一個体から発生したウジ、蛹、成虫それぞれ8個体を任意に選択し、腸内細菌叢を培養法および遺伝子解析法により分析した。ウジ一個体当たりLB(Luria-Bertani)寒天培地にコロニー生成能を持った細菌数は約2×106CFU/個体であった。また同サンプルを6種の抗生物質(Ampicillin, Cefpodoxime, Tetracycline, Kanamycin, Nalidixic acid, Ciprofloxacin)を含むLB寒天培地に接種したところ、高頻度で各抗生物質耐性菌を得ることが出来た。多剤耐性菌がイエバエ腸内細菌槽に常住していることが示された。各抗生物質に耐性能を示した菌体の16SrRNAをコードするDNAをPCRで増幅し,その配列から菌体を同定したところその多くがProteus mirabilisに分類された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Effect of milk on antibacterial activity of tetracycline against Escherichia coli and Staphylococcus aureus isolated from bovine mastitis2009

    • 著者名/発表者名
      Y.Kuang, H.Jia, K.Miyanaga, Y.Tanji.
    • 雑誌名

      Appl.Microbiol.Biotechnol., 84

      ページ: 135-142

    • 査読あり
  • [学会発表] 牛乳房炎起因黄色ブドウ球菌に対するファージ及び抗生物質の感受性の評価2009

    • 著者名/発表者名
      栗本実希、丹治保典
    • 学会等名
      111回日本畜産学会
    • 発表場所
      琉球大学
    • 年月日
      2009-09-28

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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