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2010 年度 実績報告書

温度分布を持たない蒸留装置の創出による化学工場の省エネルギー化技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21656246
研究機関徳島大学

研究代表者

外輪 健一郎  徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 准教授 (00336009)

キーワード蒸留 / 省エネルギー / プロセスシミュレーション / 最適化
研究概要

蒸留装置は化学産業における主要な分離装置として多用されている一方、液の蒸発のために大量のエネルギーを費やしている。本研究では圧力分布を利用した蒸留装置を開発し、従来型蒸留装置に対するその省エネルギー効果を明らかにすることを目的としている。本年度はプロセスシミュレータを用いた検討を一層進展させ、蒸留の条件が省エネルギー性に与える効果を検討した。前年度までは水-メタノール系を中心とした検討を進めてきたが、本年度はベンゼン-エチルベンゼン系も対象に加えた。その結果、対象とする系の相対揮発度によらず、提案する圧力を利用した蒸留装置において大幅なエネルギー削減効果が得られる可能性が示された。さらに、供給する液の組成などの条件が省エネルギー性能に与える影響について検討を進めた。その結果、これらの条件によって省エネルギー効果は影響を受けるものの、検討した全ての条件において、少なくとも30~40%の省エネルギー化が可能であることが示唆された。一方で、本年度は実証実験のための装置のハードウェア設計についての検討を行った。従来の蒸留装置とは異なり、提案法では各段を個別の容器とし、それぞれをポンプなどの送液装置で連結する必要がある。本年度は圧力ゲージや液面計、ポンプを組み込んだ1段分の装置を設計し、実際に試作を行った。実験によってその機能を検討したところ、基本的な動作に問題のないことを確認することができた。この装置を多数作製して互いに接続することで、提案法による蒸留を実現できると期待される。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] 圧力分布を利用した蒸留システム(1)-基本的構成-2011

    • 著者名/発表者名
      外輪健一郎, 他
    • 学会等名
      化学工学会第76年会
    • 発表場所
      東京農工大学
    • 年月日
      2011-03-22
  • [学会発表] 圧力分布を利用した蒸留システム(2)-従来法との比較-2011

    • 著者名/発表者名
      浅田幸祐, 他
    • 学会等名
      化学工学会第76年会
    • 発表場所
      東京農工大学
    • 年月日
      2011-03-22
  • [学会発表] Study on the energy consumption rate of pressure driven distillation system2010

    • 著者名/発表者名
      Kosuke Asada, et al.
    • 学会等名
      23rd Symposium on Chemical Engineering
    • 発表場所
      九州産業大学
    • 年月日
      2010-12-04
  • [学会発表] 圧力駆動型蒸留装置によるエネルギー削減効果の検討2010

    • 著者名/発表者名
      浅田幸祐, 他
    • 学会等名
      第3回化学工学3支部合同徳島大会
    • 発表場所
      徳島大学
    • 年月日
      2010-10-23
  • [学会発表] マイクロ空間の視点で眺める化学工学-移動現象、設計、物性-2010

    • 著者名/発表者名
      外輪健一郎
    • 学会等名
      化学工学会第42回秋季大会
    • 発表場所
      同志社大学
    • 年月日
      2010-09-08

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公開日: 2012-07-19  

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