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2009 年度 実績報告書

花弁特異的プロモーターと液胞膜輸送体遺伝子を利用した花色改変分子育種

研究課題

研究課題/領域番号 21658009
研究機関名古屋大学

研究代表者

白武 勝裕  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 准教授 (90303586)

キーワード花き / 分子育種 / バイオテクノロジー / 花色改変 / 花弁得異的プロモーター / 液胞 / pH変化 / プロトンポンプ
研究概要

本研究は,「1,花弁特異的プロモーター(InMYB1プロモーター)+液胞膜輸送体の制御による形質転換花きの作出」と「2,花弁特異的プロモーターの有効範囲の検定」に分けることができる.
1,形質転換花きの作出:21年度は形質転換に用いるための形質転換ベクターの作出と,形質転換材料となるアサガオの胚培養の作成を行った.当初,形質転換ではV-ATPase, V-PPase, NHX, P-ATPaseなどを個々に発現抑制することを考えたが,液胞pH変化を大きくするために,液胞膜の2つのプロトンポンプ(V-ATPase, V-PPase)を同時に抑制するよう計画変更し,InMYB1プロモーターにV-ATPaseおよびV-PPaseを発現抑制するためのRNAiカセットを組み込んだ発現ベクターを完成した.アサガオ'東京古型標準型'と'ムラサキ'の胚培養を作成し,形質転換に必要な量を増殖した.現在,これらを用いて形質転換体の作出に取り組んでいる.
2,プロモーターの有効範囲の検定:InMYB1プロモーターが,一般的な実用花きに汎用的に用いられ得るものかを確認するために,InMYB1プロモーター1kbにGUSレポーター遺伝子を結合した発現ベクター(pMYB1-GUS)を,バラ,キク,カーネーション,ストック,トルコギキョウ,リンドウ,ユリの花弁にボンバードメント法で導入した.その結果,GUS染色が,キク,カーネーション,ストック,トルコギキョウ,リンドウで確認され,InMYB1プロモーターがこれらの花きで有効であることが確認できた.バラやユリについては,現在も確認実験を続けている.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] 花色改変など花の育種の強力ツール2009

    • 著者名/発表者名
      白武勝裕
    • 学会等名
      北陸・東海8大学研究シーズ発表・展示会
    • 発表場所
      名古屋大学(名古屋市)
    • 年月日
      2009-10-05
  • [学会発表] 花と果実におけるアクアポリンの機能2009

    • 著者名/発表者名
      白武勝裕
    • 学会等名
      園芸学会
    • 発表場所
      秋田大学(秋田市)
    • 年月日
      2009-09-26
  • [学会発表] 糖代謝の開花における役割と切花品質への影響2009

    • 著者名/発表者名
      堀部貴紀
    • 学会等名
      園芸学会
    • 発表場所
      秋田大学(秋田市)
    • 年月日
      2009-09-26
  • [学会発表] 細胞伸長阻害剤による花弁成長制御2009

    • 著者名/発表者名
      高垣奈保
    • 学会等名
      園芸学会
    • 発表場所
      秋田大学(秋田市)
    • 年月日
      2009-09-26
  • [学会発表] トルコギキョウ花弁におけるエクスパンシンおよびエンド型キシログルカン転移酵素/加水分解酵素(XTH)の解析2009

    • 著者名/発表者名
      落合正樹
    • 学会等名
      園芸学会
    • 発表場所
      秋田大学(秋田市)
    • 年月日
      2009-09-26

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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