• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

分子生物学的手法を用いたイチゴ花芽新規検定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21658010
研究機関名古屋大学

研究代表者

山田 邦夫  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教 (30345871)

キーワード園芸学 / 発現解析 / 花芽誘導 / イチゴ / FT / TFL
研究概要

イチゴ'とちおとめ'(Fragaria×ananassa)を実験材料として用いて、17時-9時まで、15℃で遮光の条件で短日夜冷処理を施したイチゴの苗を処理区とし、露地で育てたイチゴの苗をコントロール区とした。それぞれ、処理開始(7月1日および7月27日)後0日、5日、15日、25日、35日の午前11時に葉を採取した。各処理区の各ステージから抽出したtotal RNAに対してDNase処理を行った後、RT-PCRでFaFTの塩基配列を決定し、半定量的RT-PCRにより発現解析を行った。その結果、単離した塩基配列はシロイヌナズナを始めとする各植物のFT塩基配列と類似性が高かく、FaFTと名付けた。短日夜冷処理区では5日、15日、25日、35日の全てのステージにおいてFaFTの発現が確認出来なかったのに対し、コントロール区では0日、15日、25日、35日の全てのステージにおいてFaFTの発現が確認された。またコントロール区の各ステージ間でFaFTの発現に大きな違いは見られなかった。花芽を誘導するはずの短日夜冷処理区でFaFTの発現が確認出来ず、花芽を誘導しないコントロール区でFaFTが発現したことから、今回単離してきたFaFTは塩基配列としてはFTと同じPhosphatidylethanolamine Binding Proteinファミリーに属しながらも花芽分化を抑制するTFL1(terminal flower 1)と同じ機能をしている可能性が考えられる。今後はFaFTのcDNA全長塩基配列を決定し、シロイヌナズナに形質導入をすることにより、FaFTの働きを決定しイチゴの花芽分化に関する情報を得て、新規検定法への応用を試みる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Stimulation of rooting from cuttings of strawberry runner plants by abscisic acid under high temperature condition2009

    • 著者名/発表者名
      Yaoko Saito, Kunio Yamada, 外4名
    • 雑誌名

      Journal of the Japanese Society for Horticultural Science 78

      ページ: 314-319

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi