研究課題
クルクミンは香辛料ターメリックの主要な色素成分である。申請者らは、クルクミンの代謝産物の一つであるテトラヒドロクルクミン(THU1)は、クルクミンに比べて強い抗酸化性を有することを、試験管レベルだけでなく、動物個体レベルでも明らかにしてきた。本研究では、クルクミンの代謝物に対する受容体の探索を目的とした。クルクミンの代謝物受容体の探索を進めるにあたり、免疫化学的な手法を用いた検討を行った。今年度は、THU1に対するポリクローナル抗体の作製を試みた。2種類のTHU1誘導体を抗原として、ポリクローナル抗体を作製した。次にTHU1で処理した脂肪細胞を、このTHU1に対するポリクローナル抗体を使って免疫細胞染色を試みた。その結果脂肪細胞の細胞膜上には、THU1の標的タンパク質が存在する可能性が示唆された。
すべて 2009
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Functional Food 第7号, Vol. 3, No. 1
ページ: 53-57