研究分担者 |
有田 博之 新潟大学, 自然科学系, 教授 (40313506)
中嶋 康博 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (50202213)
守田 秀則 岡山大学, 環境学研究科, 准教授 (60239663)
九鬼 康彰 京都大学, 農学研究科, 助教 (60303872)
橋本 褝 京都大学, 農学研究科, 講師 (20462492)
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研究概要 |
国別に研究の進捗状況をまとめると以下の通りである。 台湾:九鬼は台湾におけるコミュニティ計画論の経緯と現状を明らかにするために,国立台湾大学や国立中興大学などの研究者にコンタクトを取り,台湾の農村施策に関する情報と近年の研究論文の収集を行った。また,コミュニティ計画の事例地区を訪問し,地域づくりの状況について視察した。 韓国:本科研のメンバー(5名)が韓国で開催された農村計画シンポジウムに参加し,同国における農村アメニティ向上の取り組みおよびアメニティ向上に向けた集落計画の事例等について情報を収集した。さらに,グリーン・ツーリズムに取り組む農村集落を訪問し,関係者からヒアリング調査を行った。また,中塚は,韓国の地域自治に関する経緯と現状,政策・計画手法に関する資料を収集整理し,日本との比較分析を行った。 日本:守田は,日本の条件不利地域における集落再編の課題と方策について,集落再編政策の整理と事例研究を通して検討し,広域的な再編や,住民の協働を伴う施策が有望であるとの見解を得た。また,中嶋,守田および研究協力者の三宅,橋口は,日本の条件不利地域の再生に向けた農村計画の課題をそれぞれ検討し,その成果を韓国の農村計画学会誌に公表した。 中国:星野は,研究協力者の王雷(天津大学)と共同して,日本のコミュニティ計画論のフレームについて中国語で発表するとともに,論文として公表した。また,過去に実施した中国農村調査の結果を総括して,中国における新農村建設の可能性について検討した。 なお,年度途中で,三宅康成(兵庫県立大学)と橋口卓也(明治大学)を研究協力者に加えた。
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