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2010 年度 実績報告書

異種抗原発現用原虫ベクターの構築と次世代型組換えワクチン開発への応用

研究課題

研究課題/領域番号 21658098
研究機関帯広畜産大学

研究代表者

玄 学南  帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授 (10292096)

研究分担者 山岸 潤也  帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 研究員 (80535328)
キーワードToxoplasma gondii / Neospora caninum / 発現ベクター / 組換えワクチン / TgSAG1
研究概要

本研究は異種抗原発現用新規原虫ベクターの構築と組換えワクチン開発への応用を目指して実施する。本年度に実施した研究内容と得られた研究成果は以下の通りである。
1. 過年度に異種抗原発現用ネオスポラ原虫ベクターを構築し、トキソプラズマ原虫ワクチン候補遺伝子TgSAG1の発現(Nc/TgSAG1)に成功した。
2. 今年度はまずNc/TgSAG1をBALB/cマウスに接種し、TgSAG1に対する特異抗体反応を誘導することを確認した。特異抗体のサブクラスを調べたところ、Th1型優勢免疫が誘導されていることが示唆された。また、Nc/TgSAG1を接種したマウスにおいてはIFN-γの産生がベクターのみを接種した対照群と比べ有意に高いことが示された。なお、IL-4の産生には対照群と比べ有意な変化がなかった。
3. 次に、Nc/TgSAG1にて免疫したマウスに致死量のトキソプラズマ原虫を接種したところ、約80%のマウスが生残した。これらの結果より、異種抗原発現用原虫ベクターは次世代型ワクチン開発に新しいツールを提供しうることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Construction of Neospora caninum stably expressing TgSAG1 and evaluation of its protective effects against Toxoplasma gondii infection in mice.2010

    • 著者名/発表者名
      Zhang, et al.
    • 雑誌名

      Vaccine

      巻: 28 ページ: 7243-7247

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://www.obihiro.ac.jp/~geneticbiochem/

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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