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2009 年度 実績報告書

ブタからの直接的日本脳炎ウイルス感染の可能性―人の自然抗体による感染防御機構―

研究課題

研究課題/領域番号 21658104
研究機関東京大学

研究代表者

林 良博  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90092303)

研究分担者 松本 安喜  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (90251420)
キーワード日本脳炎ウイルス / α1,3ガラクトース / 表面糖鎖 / 自然抗体 / 感染防御
研究概要

本研究は、節足動物媒介性の日本脳炎ウイルスが、増幅動物である豚から直接人体に感染する可能性があるのかどうかということ、さらに豚から直接感染しにくい理由が、ヒトおよびアジア・アフリカ由来の霊長類に存在するα1.3Gal糖鎖構造に対する自然抗体による中和によるのかどうかということを免疫学的に検証することを目的としている。初年度は、日本脳炎ウイルスワクチン株(JEV at株)を用い、α1,3-Gal糖鎖を細胞表面に発現する豚由来PK細胞と発現しないアフリカミドリザル由来Vero細胞に感染させたJEVを回収し(JEV/PKおよびJEV/Vero)、JEV/PKはα1,3-Gal糖鎖を発現しており、抗α1,3-Gal糖鎖抗体により中和されるのに対して、JEV/Veroはα1,3-Gal糖鎖を発現しておらず、抗α1,3-Gal糖鎖抗体により中和されないことを、JEVを抗原としたELISAおよびVero細胞を用いた中和試験により確認した。また、旧世界ザル(アフリカミドリザル、カニクイザルおよびアカゲザル)および新世界ザル(コモンリスザル、アカテタマリンおよびマーモセット)の血清を用い、旧世界ザル血清には抗α1,3-Gal糖鎖抗体が存在し、新世界ザル血清には存在しないことをα1,3-Gal糖鎖を抗原としたELISAおよび中和試験により明らかにした。これらの結果を以上の結果を踏まえ、次年度は、抗α1,3-Gal糖鎖自然抗体のウイルス感染防御効果について、動物感染実験により検証する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Intranasal immunization with Leish-111f induces IFN-gamma production and protects mice from Leishmania major infection2010

    • 著者名/発表者名
      Sakai, S, et al.
    • 雑誌名

      Vaccine 28

      ページ: 2207-2213

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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