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2009 年度 実績報告書

触媒的不斉Conia-ene反応開発への挑戦

研究課題

研究課題/領域番号 21659004
研究機関長崎大学

研究代表者

畑山 範  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (20143000)

キーワードConia-ene反応 / 環化反応 / 不斉反応 / 環状化合物 / 複素環状化合物
研究概要

今日、医農薬や機能性材料等の開発における中核的役割を担う有機合成化学には、効率性、多様性、環境負荷の軽減等の観点から、精密合成における「ものづくり力」の格段のレベルアップが求められている。本研究の中心となるConia-ene反応は比較的古くからよく知られている反応であり、原子効率の点から優れた環化反応であるが、高温という厳しい反応条件から、その適用範囲は熱的に安定な化合物に限られていた。しかし、最近では、Au(I)やNi(II)やIn(III)等に代表される金属触媒を用いる方法が開発され、より緩和な温度条件でConia-ene型の環化反応が実現できるようになってきた。一方、不斉Conia-ene反応に関しては、国内外のいずれにおいても報告例は皆無に等しい。この様な状況を踏まえ、本年度は、キラル環状リン酸ビナフトールエステル触媒を用いる不斉Conia-ene反応について検討を開始した。しかし、基質として炭素鎖アセチレニックβ-ケトエステルやアセチレニックβ-ジエステル、あるいはその含酸素、含窒素誘導体を用い詳細に環化反応を検討したが、いずれの場合でも満足行く結果は得られなかった。しかし、条件検討の途上、炭素鎖アセチレニックβ-ケトエステルやアセチレニックβ-ジエステルをDBU等の塩基存在下LiBrで処理すると、Conia-ene型の環化反応が中程度の収率で進行することを見出した。この反応は、含酸素や含窒素誘導体にも適用でき、種々の5ないしは6員環の複素環状化合物を合成できることが分かった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Indium-catalyzed Conia-ene reaction for alkaloid synthesis2009

    • 著者名/発表者名
      Susumi Hatakeyama
    • 雑誌名

      Pure and Applied Chemistry 81

      ページ: 217-226

    • 査読あり
  • [学会発表] オキサゾロマイシン類天然物の合成研究2009

    • 著者名/発表者名
      江藤康平
    • 学会等名
      第51回天然有機化合物討論会
    • 発表場所
      名古屋市
    • 年月日
      2009-10-07

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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