研究課題
本年度はAβによる毒性の軽減や繊維化の抑制を可能とするAβ高捕獲型ヒト血清アルブミン(HSA)変異体の設計を最終目標とした。はじめに、HSA分子上のAβ結合部位のマッピングを行った。HSAが相同性の高い3つのdomainと6つのsub-domainから成り立つ点に着目し、domain I (dI)、domain III (d III)、domain IA-IIA (d IA-IIA)、domain IIB-III (d IIB-III)を提示した各display phageを作製した。次に、phageに提示したHSA-domainとAβの結合評価法についてELISA法での確立を行った。具体的には、HSA d IIB-IIIを提示したdisplay phageを作製し、helper phage(タンパク質非提示phage)をコントロールとした結合評価をELISAによって行った。その結果、helper phageと比較してHSA d IIB-III display phageとAβの強い結合が確認されたことから、phage上にdomainを提示させることで、各HSA-domainとAβとの結合評価が可能であると考えられた。そこで、dII、dIIB-IIIの2種に加え、今回新たに作成した3種のdisplay phageのタンパク質提示確認をELISAによって行った。その結果、すべてのdisplay phageにおいて抗HSA抗体に対する反応性がみられたことより、全てのHSA-domainが各phage上に提示していると考えられた。さらに、各domalnを提示したphageとAβとの結合実験から、AβはHSA分子上の全てのdomainに結合することが示唆された。
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