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2009 年度 実績報告書

心臓弁成長機構の解明:生きた人工弁開発をめざして

研究課題

研究課題/領域番号 21659047
研究機関大阪市立大学

研究代表者

中島 裕司  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80207795)

キーワード解剖学 / 発生・分化 / 心臓弁 / 組織発生 / 成長
研究概要

【研究の背景と目的】これまでの研究で心臓弁はTGFβとBMPによって誘導された心内膜床から形成されることを明らかにした。しかし、胎児期や成長期に心臓弁がどのようなメカニズムで成長するのか、あるいは弁成長期の細胞代謝(成長期の弁細胞の起源や寿命)は不明である。また、心臓弁疾患の人工弁置換後には抗凝固剤の服薬、人工弁機能不全のリスクが常在する。このリスクを回避するためには生きた人工弁の開発が必要である。今年度は成長期のマウス半月弁を摘出し、最も著しく成長する週齢を決定し、半月弁に特異的に発現している遺伝子をマイクロアレーにより網羅的に検索した。【結果】成長期の心臓重量、半月弁の直径を計測した結果、生後3週齢から4週齢にかけて最も著明に成長することが明らかになった。そこで3週齢および成長が停止した12週齢のマウス半月弁からmRNAを抽出し、DNAマイクロアレー検索を行った。その結果、成長因子XXおよびコラーゲンタイプXXが成長期の半月弁に強く発現していた。また一般組織化学染色によって成長期の半月弁のコラーゲン、弾性線維の局在を検討した結果、これらの細胞外マトリックスは特に弁付着部に多く存在していた。【次年度の計画】半月弁の増殖領域を明らかにするためにKi67、PCNA、リン酸化ヒストン抗体を用いた免疫染色およびBrdu投与とその検出によって半月弁の成長点を明らかにする。また、DNAマイクロアレーによって明らかにした成長因子、コラーゲン分子の局在を免疫染色、インサイチュハイブリダイゼーションによって明らかにする。またこれらの因子の増殖に対する作用を培養系を用いて明らかにする。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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