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2011 年度 実績報告書

院内における突然の心停止を予防する方策の検討

研究課題

研究課題/領域番号 21659132
研究機関大阪大学

研究代表者

入澤 太郎  大阪大学, 医学部附属病院, 特任助教 (50379202)

キーワード院内救急 / Rapid Response Team / Rapid Response System / リスクマネージメント / 救急コール / 突然の心停止 / 院内急変
研究概要

2001年から2009年の阪大病院における院内急変患者のカルテをすべて見直して、分析した。9年間の院内救急コールは286件あった。死亡退院を従属変数として、単変量解析を行い、有意となった因子を共変量として多変量解析(二項ロジスティック回帰)を行った。説明変数として挙げた項目は、(1)男性である、(2)65歳以上である、(3)入院患者である、(4)既往歴(糖尿病、高血圧、喘息、高脂血症)がある、(5)悪性疾患を罹患している、(6)入院期間中に手術を受けている、(7)酸素投与されていた、(8)経口摂取していなかった、(9)(介助下も含めて)車椅子以上のADLは得られていなかった、(10)気管切開又は気管挿管されていた、(11)何らかの前駆症状がある、(12)急変前のSOFAスコアーが5以上である、(13)救援チームが到着前にCPAであった、(14)夜間帯に発生している、(15)目撃者がいない、以上15項目とした。これらを解析した結果、入院患者である、悪性腫瘍を罹患している、
夜間帯の急変、SOFA5以上、到着前にCPA症例であった、の5項目が生命予後不良因子であることが分かった。これらの結果より、院内急変は、生命予後を不良とする因子が存在することが分かり、その因子はそれぞれの病院ごとが扱う疾患によって異なる。院内急変の予後を改善するためには、病院ごとの現状に見合った対応が有意義であると考えられる。それぞれの病院の現状を把握するためには、情報収集が必要であるが、当院では、現在、電子カルテシステムを利用して、院内急変症例の登録を電子化することに実現した。平成24年4月より運用開始が可能となった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 院内急変対応医療対策室との連携2011

    • 著者名/発表者名
      入澤太郎
    • 雑誌名

      救急医学

      巻: Vol.35 ページ: 1052-1055

  • [学会発表] 当院の院内急変における生命予後不良因子の検討2011

    • 著者名/発表者名
      入澤太郎
    • 学会等名
      第39回日本救急医学会総会
    • 発表場所
      東京京王プラザホテル
    • 年月日
      2011-10-18

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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