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2009 年度 実績報告書

保険薬局を対象とした後発医薬品の普及阻害因子に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21659136
研究機関大阪大谷大学

研究代表者

廣谷 芳彦  大阪大谷大学, 薬学部, 教授 (00351487)

研究分担者 恩田 光子  大阪薬科大学, 薬学部, 准教授 (60301842)
キーワード後発医薬品 / 普及阻害因子 / 保険薬局 / アンケート調査 / ベシル酸アムロジピン後発品
研究概要

本年度研究は、大阪府内の3地域(吹田市・豊中市、堺市、南河内地区)の保険薬局薬剤師を対象に、後発品使用に関する保険薬局の現状の把握と後発品普及阻害因子の解明を目的に、使用頻度の高いベシル酸アムロジピン後発品を例に第1回目のアンケート調査を行った。本調査では、調査項目は、ベシル酸アムロジピン後発品の使用状況に関する質問事項の調査と後発品全般の質問事項による保険薬局薬剤師の意識調査を行った.
286薬局から回答を得た。後発品への変更率5%未満が43.7%、5-10%未満で15.9%、10-20%未満が9.3%であった。その変更理由は患者からの申し出が61.0%と最も多かった。しかし、先発品に戻った経験が14.5%見られた。使用メーカ名は上位4社がほぼ同数であった。採用医薬品の薬剤師の満足度で従来からの後発品評価のうち「品質」が最も多く、次いで「納品時間」であった。また、大部分の後発品を使用継続しており、薬剤費負担に対する反応やコンプライアンスも良好であった。「後発品を積極的に使用しない」(14.6%)及び「どちらともいえない」(60.9%)の理由として「不良在庫数の増加」が最も多かった(25.0%)。これらの結果から、開局薬局においては不良在庫数の増加が後発品普及の最大の阻害因子となっている可能性が見られ、経営面での支援体制も必要であることが示唆された。今回の調査では、「品質」、「供給」そして「情報量」の従来の後発品阻害因子に代わり、「在庫数・不良在庫の増加」の経営的側面が最大の阻害因子となっていることが判明したことが最大の収穫である。また、従来の後発品阻害因子の割合の減少に伴い、「副作用」や「効果」の不安要因(阻害因子)の割合が減少したことも判明した。しかし、今回の同時調査では、大阪府下3地域で実施した地区内の結果と統計的に有意な差異が見られなかったため、保険薬局での問題点の共通部分を表している可能性がある。次年度の調査に生かしたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 保険薬局を対象としたアムロジピン後発医薬品の普及阻害因子に関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      廣谷芳彦
    • 学会等名
      日本ジェネリック医薬品学会 第3回学術大会
    • 発表場所
      タワーホール船越(東京都)
    • 年月日
      20090627-20090628

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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