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2011 年度 実績報告書

miRNAプロファイリング・プロテオミクス解析による網羅的発がん評価モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21659160
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

牟礼 佳苗  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (90268491)

研究分担者 竹下 達也  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20150310)
キーワード発がん予防 / アポトーシス / 細胞内シグナル伝達
研究概要

本研究は、遺伝子発現制御機能性マイクロRNA(miRNA)のプロファイリングおよび制御されるタンパク質のプロテオミクス解析を行うことにより、発がん過程を網羅的に把握し、新規発がん予防法開発に応用できるモデル構築を目的として行っている。
平成23年度においては、ヒトケラチノサイト由来HaCaTを中心に、紫外線により誘発されるアポトーシス関連シグナル伝達についての解析を進めた。アポトーシス関連シグナルのうち、P53依存的な経路の構成因子であり、アポトーシスに対して抑制的に働くbcl-2が遺伝子発現、タンパク産生ともに紫外線により増加し、caspase関連経路のうちアポトーシス誘発的に働くcaspase-3ないしcaspase-9の遺伝子発現およびタンパク産生が抑制されている結果を得た。細胞により、紫外線の強度への感度が変わり、紫外線照射量が強すぎると、アポトーシスは誘発されない結果を得た。また、発がん抑制作用が報告されている物質で処理したところ、物質により、低い紫外線量ではアポトーシスが誘発され、一定量以上の強度では、ネクローシスが起こっている可能性を示唆する結果も得た。さらに、DNA fragmentation assay法を用いてアポトーシスへの影響を評価した。これらのデータは、miRNAプロファイリングやプロテオミクス解析と総合的に解析する基礎データとして重要である。
現在、アポトーシスに関与していることが報告されているmiRNAへの影響について、紫外線に曝露した細胞から抽出・濃縮したsmall RNAを用い、miRNAプロファイリング解析を行っている。また、ヒト正常ケラチノサイト由来細胞(HNEK)、乳腺上皮細胞(HMEC)、線維芽細胞(NHDF)および前立腺細胞(PrEC)について、まず紫外線に曝露して適度な照射量について条件を決定し、同様の解析を行っている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Relationship between coffee consumption and prevalence of metabolic syndrome among Japanese civil servants2012

    • 著者名/発表者名
      Matsuura H, Mure K, Nishio N, Kitano N, Nagai N and Takeshita T
    • 雑誌名

      Journal of Epidemiology

      巻: 22 ページ: 160-166

    • DOI

      DOI:10.2188/jea.JE20110068

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Elevated risk of colorectal adenoma with Helicobacter pylori-related chronic gastritis : a population-based case-control study2011

    • 著者名/発表者名
      Inoue I, et al
    • 雑誌名

      Int J Cancer

      巻: 129 ページ: 663-671

    • DOI

      10.1002/ilc.25931

    • 査読あり
  • [学会発表] 職域男性におけるコーヒー摂取量および飲酒量と血清総アディポネクチン値との関連性2012

    • 著者名/発表者名
      前田真也, ら
    • 学会等名
      第84回日本産業衛生学会
    • 発表場所
      東京都
    • 年月日
      2012-05-19
  • [学会発表] 紫外線誘発ダメージにおける茶カテキンの影響評価2012

    • 著者名/発表者名
      牟礼佳苗, ら
    • 学会等名
      第82回日本衛生学会
    • 発表場所
      京都市
    • 年月日
      2012-03-25

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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