研究概要 |
今年度は、Muramatsu Studyにおけるベースライン血清の免疫・炎症マーカー測定、追跡骨密度・骨折調査を行った。追跡調査は、平成21年6,7月に行なわれ、対象者723人中、389人(参加率53.8%)が前腕骨密度検査を行なった。血中のリウマチ因子、IgG、IgA、IgM、高感度C-reactive protein、単純ヘルペス抗体、サイトメガロウイルス抗体の平均値は、それぞれ、4.5U/ml(SD,19.4)、1449mg/dl(SD,302)、272mg/dl(SD,108)、99.7mg/dl(SD,66.8)、0.115mg/dl(SD,0.434)、30.5倍(SD,15.5)、32.6倍(SD,24.6)であった。ベースラインにおける骨密度の平均値は0.307g/cm^2、6年間の骨密度の変化は-0.019g/cm^2(-6.2%)であった。ベースライン骨密度とリウマチ因子、IgG、IgA、IgM、高感度C-reactive protein、単純ヘルペス抗体、サイトメガロウイルス抗体の相関係数は、それぞれ、(r=0.0406,p=0.285)、(r=-0.0269,p=0.484)、(r=-0.0357,p=0.352)、(r=-0.0325,p=0.397)、(r=-0.0300,p=0.412)(r=0.0182,p=0.701)、(r=-0.0039,p=0.935)であった。今年度は、Muranatsu Studyの完了と免疫・炎症マーカー測定を予定通り行なった。来年度は、Yokogoshi Studyの完了と免疫・炎症マーカー測定を行い、総合解析を行う予定である。
|