研究課題/領域番号 |
21659173
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
小湊 慶彦 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30205512)
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研究分担者 |
中島 たみ子 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (40008561)
佐野 利恵 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (70455955)
天沼 誠 群馬大学, 医学部, 准教授 (10212565)
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キーワード | DNAメチル化 / 虐待 / Pyrosequencing |
研究概要 |
研究期間は子どもの虐待死亡事件解剖例はなかったため、症例数を増やすことはできなかったが、虐待死亡例以外の多くの収集された試料につき、解析を行った。試料は0歳から100歳の脳組織であり、解剖時に摘出した脳をホルマリン固定後、前頭葉上前頭回、扁桃体、海馬、小脳からパラフィン包埋切片を作製した。本研究を実行するための準備として、各組織切片の大脳皮質からキットを用いてDNAを抽出し、Bisulfite処理を行った。メチル化解析については、これまでに、行ってきたPP1遺伝子やREELIN遺伝子の上流域に対する塩基配列特異的なプライマーを用いて行ってきた。 ところで、遺伝子は加齢に伴いDNAメチル化を受けることが明らかとなってきた。そのため、虐待死亡例のDNAメチル化が異常なDNAメチル化の増加であるか否かを判断するために、発育や加齢に伴うDNAメチル化の程度を調べる必要性が生じてきた。そこで、新たに年齢に依存してメチル化の程度が変わることが報告されている、06-Methylguanine DNA transferase(MGMT)遺伝子の上流域に対する特異的なプライマーも用いてPCRを行い、これらの領域について検討を行った。 実際のメチル化解析の方法は、Bisulfite genomic sequencing法、COBRA法、メチル化特異的PCR法、メチル化感受性PCR法、Pyrosequencing法等が挙げられるが、これまでの予備実験で一番簡便かつ効率的であると判明しているPyrosequencing法を用いて遺伝子の上流域のメチル化を評価した。この他にも、メチル化解析の対象となる遺伝子は多数あることから、対象となる領域の数を増やしていき、加齢に伴うDNAメチル化の程度を調査し、虐待や恐怖体験において特異的にメチル化される遺伝子領域を同定したい。
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