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2009 年度 実績報告書

ナノサイズバブルリポソーム投与下超音波照射を用いた感染性心内膜炎の効果的治療法

研究課題

研究課題/領域番号 21659201
研究機関大阪大学

研究代表者

中谷 敏  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80393221)

研究分担者 丸山 一雄  帝京大学, 薬学部, 教授 (30130040)
浅沼 俊彦  大阪大学, 臨床医工学融合研究教育センター, 特任講師(常勤) (80379271)
キーワード超音波治療 / 血栓溶解 / ナノサイズバブル / バブルリポソーム
研究概要

本年度は、(1)ナノサイズバブルリポソーム作成法の確立、(2)ナノサイズバブルに超音波照射を併用した際の組織(血栓)への影響、の検討を行った。ナノサイズバブルリポソーム作成にあたっては試行錯誤の末、混合するリポソーム量、パーフルオロプロパン量、超音波振盪器の条件と振盪時間を決定した。これにより比較的安定して自施設でナノサイズバブルリポソームを作成することができるようになった。ついで、作成したバブルリポソームが超音波照射下に生体組織に与える効果を検討する目的で、試験管内でイヌ静脈血(1mL)を用いて作成された赤色血栓に対するウロキナーゼの溶解効果がバブルリポソーム投与下超音波照射併用で増強されるかどうかを検討した。赤色血栓は、ウロキナーゼ単独(UK群)、超音波照射を併用したUK+US群、さらにバブルリポソームを併用したUK+US+BL群に分けた。超音浪はRICH-MAR社製Sonitron 2000(周波数:1MHz、強度:1.0W/cm^2、デューティー比:100%)を用いて2秒照射4秒停止のサイクルで照射を行い、溶解操作前後で血栓重量の変化をみた。その結果、溶解時間20分ではUK単独群と比較してUK+US群とUK+US+BL群で重量減少率は有意に高くなったが(UK vs.UK+US vs.UK+US+BL : 12.6±1.6 vs.23.4±5.2 vs.23.4±3.5%, p<0.05)、UK+US群とUK+US+BL群の間には差がなかった。以上より、血栓溶解効果は超音波照射併用により増強されるが、ナノサイズバブルリポソーム併用によるさらなる溶解増強効果は確認できなかった。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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