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2009 年度 実績報告書

血友病A患者からモノクローナルインヒビターと抗イディオタイプ抗体の作製と抗原解析

研究課題

研究課題/領域番号 21659242
研究機関奥羽大学

研究代表者

山本 正雅  奥羽大学, 薬学部, 准教授 (50150884)

研究分担者 嶋 緑倫  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (30162663)
志村 紀子  奥羽大学, 薬学部, 講師 (60287480)
キーワードヒト抗体 / SPYMEG / 血友病A / インヒビタ / イディオタイプ抗体 / 細胞融合 / 電気的細胞融 / 抗体産生細
研究概要

【目的】ヒト末梢単核球と融合パートナー細胞SPYMEGとをポリエチレングリコール(PEG)法で融合し、ヒト抗体産生ハイブリドーマを作製することができる(BBRC 387 (2009) 180-185)。PEG法はハイブリドーマ作製に汎用される方法であるが、血友病では末梢血中の抗体産生B細胞が感染症に比して少ないことが予想されるため、細胞融合効率を上げる事が有用な抗体を選択する鍵となる。血友病A患者由来PBMCとSPYMEGの融合によるインヒビターを作製と並行して効率の向上を目指し電気融合法の検討も行った。【方法】ヒト末梢血より採取したPBMCを電気融合及びPEG法にてSPYMEGと融合し、コロニー形成率及びヒト抗体産生率を比較した。電気融合の電圧を300から600Vに変化させ検討した。【結果】(1)融合条件の検討:予めマウスで最適化した電気融合条件ではコロニー形成率がPEG方法に比べ低かったが、電圧を400V以上にすることにより融合効率をPEGと同程度(100%融合率)に高めることに成功した。しかし、この条件下では抗体産生率がPEG法に比べ約1/2と顕著に低かった。この成績は、抗体産生B細胞がPBMC中の10%程度であるため、電気的融合ではB細胞以外の非抗体産生細胞が高い効率で融合した可能性が考えられた。(2)血友病A患者検体を用いた細胞融合:PEG方にて行った結果、コロニー形成率は約12%であった。ハイブリドーマ培養上清の抗体をELISA法によりスクリーニングしたがインヒビター陽性ウェルは確認できなかった。【考察】電気融合法はPEG法を超えなかったので、PEG法にて血友病A患者からのインヒビターの作製を試みた。しかし陽性クローンは得られなかった。高力価のインヒビター陽性患者で例数を多く試みる必要がある。また電気的融合効率の改善には緩衝液など抗体産生に影響する因子の再検討が必要である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Broad neutralizing human monoclonal antibodies against influenza virus from vaccinated healthy donors2009

    • 著者名/発表者名
      Ritsuko Kubota-Koketsu, Hiroyuki Mizuta, Masatoshi Oshita, Shoji Ideno, Mikihiro Yunoki, Motoki Kuhara, Naomasa Yamamoto, Yoshinobu Okuno, Kazuyoshi Ikuta
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications 387

      ページ: 180-185

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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