研究課題/領域番号 |
21659259
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研究機関 | 独立行政法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
川北 敦夫 (独)国立成育医療研究センター, 生殖・細胞医療研究部, 共同研究員 (40338083)
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研究分担者 |
梅澤 明弘 (独)国立成育医療研究センター, 生殖・細胞医療研究部, 部長 (70213486)
豊田 雅士 (地独)東京都健康長寿医療センター, 研究副部長 (50392486)
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キーワード | 細胞移植 / 足場 / キメラ蛋白質 / 骨再生 / 疾患モデルマウス / 培養担体 |
研究概要 |
再生治療において細胞、培養担体および成長因子は組織再生のための必須要素である。このうち、培養担体は細胞が生着するための足場であるとともに、形態を維持するための骨格として重要な鍵となっている。本研究では、新規複合化材料の薬物送達システム機能の評価法の開発として、シート上のキメラタンパク局在は生体外にて免疫組織学的に評価するとともに培養液中へのタンパク放出程度をファイブロネクチンの継時的なELISA法により推定した。キメラ化BMP-4の機能確認は培養未分化骨髄間質細胞へのキメラタンパクの添加および複合化シートへの細胞播種実験により、骨分化マーカー遺伝子の発現、alkaline phosphatase活性の定量にて行った。さらにこの複合化シートを単独または未分化骨髄間質細胞より分離培養した細胞について、細胞表面マーカー、gene arrayを用いたプロファイリングを行い、細胞の有する性格を詳細に検討し、それらを播種した状態で免疫不全マウス(NOD/SCID/IL-2ノックアウトマウス)へ移植し、骨への分化、骨再生方法を検討した。また各種条件下での足場の形態を観察した。加えて組織学的評価を通じて生体内における骨形成能と組織に対する毒性の有無を確認した。本年度は最終年度であるため、骨髄間質細胞を開発した骨再生足場材料に播種し、疾患モデルマウスへ移植することで、疾患の治療に有効であるか評価を行う細胞および足場の製剤化を視野に臨床応用に対して検討を行った。
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