研究課題/領域番号 |
21659313
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
宮崎 修吉 東北大学, 大学院・医学系研究科, 非常勤講師 (50282075)
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研究分担者 |
里見 進 東北大学, 病院, 教授 (00154120)
宮田 剛 東北大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (60282076)
亀井 尚 東北大学, 病院, 助教 (10436115)
中川 敦寛 東北大学, 病院, 助教 (10447162)
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キーワード | 食道 / ウオータージェットメス / 粘膜下層剥離術 |
研究概要 |
[研究の目的]本研究では早期食道がんに対する食道粘膜下層剥離術(ESD)をより安全に行うための新しい機器の開発と臨床応用に主眼をおいている。カテーテルに導入可能なレーザー衝撃波液体ジェットメスを作成し、食道粘膜下層剥離に至適なレーザー条件と装置形状を明らかにするための検討を行った。[本年度の研究実施状況](1)レーザー衝撃波液体ジェットメスを用いて、豚の摘出食道を用いて食道粘膜下層剥離実験を行った。(1)レーザー照射エネルギーと周波数による食道粘膜下層の剥離しやすさを検討した。照射エネルギーと周波数を変えて検討したところ、剥離に必要なエネルギーは1.0から1.5Jであることが明らかになった。(2)ノズル形状、吸引装置形状の至適条件を検討した。ノズル径と吸引管径を変え、組み合わせた試作品を作成し、組織切開能を評価したところ、剥離に適切な条件はノズル径21Gで吸引管径12Gであることが明らかになった。(3)最大エネルギー1.5Jにおける深達度を検討した。1.5Jで粘膜下層剥離を行い、組織学的に評価したところ、粘膜下層で剥離されており、筋層の変性、損傷を認めなかった。これらのことより、レーザーエネルギー1.0から1.5J、3Hzで安全に粘膜下層剥離を行えることが示唆された。(2)軟性鏡で使用するためのカテーテルタイプを試作し豚摘出食道で粘膜下層剥離実験を行った。組織学的に筋層の損傷を認めず、上記同様の条件で粘膜下層剥離を安全に行える可能性が示唆された。(3)パルス液体ジェットを豚食道粘膜下層に射出し、高速度カメラで撮影すると同時にパワーメーターでエネルギーを測定した。これにより剥離に必要なエネルギーとメカニズムを評価できる実験系を確立でき、各種組織に適合した液体ジェットメスの設計に反映できる可能性が示唆された。
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