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2009 年度 実績報告書

生体肝移植および肝切除の適応拡大のための過大肝再生誘導について

研究課題

研究課題/領域番号 21659315
研究機関千葉大学

研究代表者

岡庭 輝  千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (90447293)

研究分担者 宮崎 勝  千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70166156)
加藤 厚  千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教 (70344984)
大塚 将之  千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (90334185)
古川 勝規  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (00400987)
キーワード過大肝再生 / 生体肝移植 / 拡大肝葉切除 / shear stress / シグナル
研究概要

1.門脈塞栓術後のサイトカインレスポンスから見た肝再生促進因子を臨床的に検討すると、血清vascular endothelial growth factor(VEGF)は術後7日目をピークに有意に上昇し、transforming growth factorβ(TGFβ)は14日目で有意に上昇していた。また非塞栓肝容積増加率は7日目のVEGF濃度と有意な相関を呈した。このことよりVEGFおよびTGFβは肝再生促進とその制御において重要な役割を果たしていると考えられ、またVEGFは個々の症例における肝再生予測と肝切除までの至適待機期間に有用な情報をもたらす可能性が示唆された。
2.胆道系悪性腫瘍に対する拡大肝切除症例を対象とした術後肝不全発症における術後早期の肝再生の臨床的検討では、術後の高ビリルビン血症に関与する因子はICG15分値、術後1週間の肝実質CT値であり、肝不全死は術中出血量、術後の肝再生容積、術後の肝実質CT値と有意な相関を認めた。多変量解析の結果、高ビリルビン血症と肝不全死のいずれも、術後肝実質CT値の低値が有意な因子であった。また、術前閉塞性黄疸を有した症例およびICG15分値が高値であった症例において、術後肝実質CT値が低値であった。術後肝実質CT値の低下は、肝細胞壊死やアポトーシス、肝浮腫、脂肪変性などが関与していると言われており、胆道癌に対する拡大肝切除術後の症例では、術後の肝実質CT値の低下が肝不全発症に関与していることから、形態学的な肝再生のみならず、術後早期の機能的な肝実質の不足が肝不全発症に関係するものと思われた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 胆道癌大量肝切除後の肝再生抑制による肝不全発症について2010

    • 著者名/発表者名
      岡庭輝、加藤厚、木村文夫, 他
    • 学会等名
      第46回日本腹部救急医学会総会
    • 発表場所
      富山
    • 年月日
      2010-03-18

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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