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2009 年度 実績報告書

抗酸化作用を利用した新規ホウ素ペプチドの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21659337
研究機関筑波大学

研究代表者

松村 明  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (90241819)

研究分担者 中井 啓  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (50436284)
山本 哲哉  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (30375505)
吉田 文代  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教 (30261811)
キーワードホウ素中性子捕捉療法 / 抗酸化作用 / ホウ素化合物 / グルタチオン
研究概要

グルタチオンを用いたホウ素化合物代謝の修飾の検討
ラット(フィッシャー344)腹腔内にBSOを5mmol/kg投与し、0,3,6,12,24時間後の組織内GSHを測定した。同様に、尾静脈よりBorocaptate Sodium(BSH)を100mg/kg投与し、組織内GSHの経時変化を測定した。各組織(脳、筋肉、肝臓)はホモジナイズし、8000×g、4℃で10分間遠心し、上清をサンプルとした。血液は、ヘパリン採血し、1000×g、4℃で10分間遠心して血球を分離し、4倍量の5%SSAを加えて溶血させ、8000×g、4℃で10分間遠心した上清をサンプルとした。グルタチオン測定は、Total Glutathione Quantification Kit((株)同仁化学研究所)を使用した。
BSH添加後、各組織中のグルタチオン濃度は上昇傾向を示した。またBSO添付によって組織中グルタチオン濃度は低下する傾向を示した。血球中グルタチオン濃度には、有意な変化は見られなかった。いずれも肝臓内組織濃度は24時間後には正常化する変化であった。BSH添加時のGSH変化は、24時間でほぼ0時間と同等に復した。これらは、BSHの細胞内でのwash outが早いことを示唆する。また細胞実験によっても同様の事象が観察されており、これらの検討をもとに投与スケジュールを調整する必要があると考えられた。またBSO投与によってホウ素化合物の代謝を修飾することが可能であることが示唆された。引き続き細胞内滞留性のよい、腫瘍選択性の良好な化合物について、検討を行う。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Synthesis and evaluation of a novel liposome containing BPA-peptide conjugate for BNCT.2009

    • 著者名/発表者名
      Shirakawa M
    • 雑誌名

      Appl Radiat Isot 67(7-8 suppl)

      ページ: 84-7

    • 査読あり
  • [学会発表] clinical result and adjuvant therapy for glioblastoma with BNCT treated patients.2009

    • 著者名/発表者名
      Nakai K, Matsumura A, et al
    • 学会等名
      Young Researchers BNCT meeting
    • 発表場所
      Mainz, Germany
    • 年月日
      2009-09-29
  • [学会発表] Evaluation of a novel liposome modified membrane permeabiltiy peptide for BNCT.2009

    • 著者名/発表者名
      Shirakawa M, Matsumura A, et al
    • 学会等名
      Young Researchers BNCT meeting
    • 発表場所
      Mainz, Germany
    • 年月日
      2009-09-29

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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