研究課題/領域番号 |
21659390
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
|
研究分担者 |
中島 敏明 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (50227790)
岩崎 真一 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (10359606)
|
キーワード | 起立性低血圧 / めまい / 加圧 / 酸化ストレス |
研究概要 |
本年度は、加圧トレーニングの安全性について、凝固系に対する急性の影響につき,はじめに検討した。若年健常人に対して、加圧の有無によるレッグプレス時のProthrombin fragment 1+2 (PTF)、thrombin-antithrombin III complex (TAT)、D-dimer、fibrin degradation product (FDP)の変化などを測定した。加圧により、こうした凝固系は明らかな影響を与えないことが確認され、加圧トレーニングの安全性が示された。 次に起立性低血圧の患者に加圧トレーニングを施行した。重症例では目標のトレーニングが施行できないものもあったが、加圧トレーニング群では、有意な筋力の増加とともに、有意な静脈コンプライアンスの増加を認め、大半の患者で自覚的に症状の改善を得た。ただしトレーニング後に酸化ストレスの指標が増加することが判明したため、毎日水素水を引用することで酸化ストレスが軽減されるか検討を開始した。同時にコントロールとして加圧を行わない糖尿病患者に水素水を投与し、その影響の評価を開始した。
|