研究課題/領域番号 |
21659391
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
坂本 達則 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (60425626)
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研究分担者 |
中川 隆之 京都大学, 医学研究科, 講師 (50335270)
平海 晴一 京都大学, 医学研究科, 助教 (10374167)
吉川 弥生 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (00452350)
田浦 晶子 京都大学, 医学研究科, 助教 (70515345)
北尻 真一郎 京都大学, 医学研究科, 助教 (00532970)
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キーワード | 耳科学 / 難聴 / 画像診断 / MRI / 光コヒーレンストモグラフィー |
研究概要 |
新しい内耳MRI画像について 京都大学・キヤノン協働研究プロジェクト「高次生体イメージング先端テクノハブ」、京都大学情報学研究科医用工学分野松田哲也教授のご協力のもとに、働物用7TMRI装置を使用してマウス蝸牛の超精細プロトン画像の取得を行った。長時間撮影による画像であるが、蝸牛を摘出することなく、全身固定マウスの蝸牛においてこれまで視覚化することが困難と考えられていたいくつかの内部構造について確認することができた。今後、撮像時間の短縮、画像の最適化などを行うことが可能であろう。本研究の狙いの一つであるNaによるMRI画像は、それ単独で十分な解像度を得ることは難しいかもしれないので、この超精細プロトン画像を位置情報として組み合わせることを想定している。 光コヒーレンストモグラフィー(OCT)について マウスの摘出蝸牛を用いて画像を取得した。内耳骨包を隔てたままでは十分な画像を取得することができなかった。骨包を一部除去して内部をOCTで観察すると、コルチ器やライスネル膜を描出することができたので、OCTの解像度自体は蝸牛内部構造を描出するという目的にかなうものであることが示された。 また、ヒト頭部標本を用いた蝸牛内部構造の描出も試みている。 ヒトにおいては、生体観察として鼓膜などのOCT画像の取得を行った。 今回はOCT自体の最適化は行えていないので、今後波長や画像取得条件などの最適化を図って行く。
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