研究課題
肺組織におけるヒストンアセチル化のターゲットの検索肺障害モデルとして、マウスに経気管的にリポポリサッカライド(LPS)を投与し、その後生じる肺損傷の程度を乾湿重量比、アルブミン漏出試験ならびに組織化学的手法で評価した。LPSの投与は乾湿重量比ならびにアルブミン漏出量を増加させ、組織化学的には肺胞間質組織への炎症細胞の浸潤が認められた。ヒストンアセチル化のターゲットとして、組織エンドペプチダーゼの一種NEPを想定し、肺における活性を測定した。NEP活性とNEP発現量はいずれもLPS投与肺において減少し、LPSによる組織炎症がNEPの発現量を変化させることが明らかとなった。今後ヒストンアセチル化酵素阻害剤を肺内投与し、NEP活性がどのように変化するのかを検討したい。
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