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2009 年度 実績報告書

新規バイオマーカーを用いたアセトアミノフェン中毒の解毒薬治療評価法の提案

研究課題

研究課題/領域番号 21659417
研究機関北里大学

研究代表者

福本 眞理子  北里大学, 薬学部, 准教授 (40137914)

キーワード酸化ストレスマーカー / アセトアミノフェン中毒 / 8-hydroxy deoxyguanosine / N-アセチルシステイン / グルタチオン
研究概要

アセトアミノフェン中毒では、肝臓でCYP2E1による毒性代謝物NAPQIが蓄積し、肝細胞と共有結合することにより肝毒性を発現する。このNAPQIはグルタチオン(GSH)抱合を受け無毒化することから、GSH補給のためにその前駆体であるN-アセチルシステイン(NAC)が解毒薬となる。中毒の本体が酸化的代謝に起因し、解毒薬が抗酸化作用、ラジカル除去作用を有するGSHの補給であることに着目し、酸化ストレスマーカーである8-hydroxy deoxyguanosine (8-OH-dG)がアセトアミノフェン中毒の毒性および解毒薬治療効果の新たな指標になりうるのではないかと推測し研究に至った。
本年度は、尿中8-OH-dGを電気化学検出を用いたHPLC法にて測定する方法を開発した。尿検体を用いることから患者への負担が少なく、電気化学検出器は同時に中毒原因物質のアセトアミノフェン、毒性の本体であるアセトアミノフェン蛋白付加物、GSHおよびNACをも感度よく測定できる最良の分析機器である。コントロールとなる健常成人における尿中8-OH-dG濃度およびアセトアミノフェン投与マウス肝臓中GSHの測定を行った。本結果はNAC投与時のデータとの比較に用いる予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Acetaminophenの肝毒性に対する新規バイオマーカーの検討2009

    • 著者名/発表者名
      友田吉則
    • 雑誌名

      中毒研究 22

      ページ: 380

  • [雑誌論文] Acetaminophen蛋白付加物(AP-adaucts)の日常的臨床分析のための検討2009

    • 著者名/発表者名
      市村萌
    • 雑誌名

      中毒研究 22

      ページ: 379-380

  • [雑誌論文] 急性中毒の予後推定2009

    • 著者名/発表者名
      白川洋一
    • 雑誌名

      中毒研究 22

      ページ: 364-365

  • [学会発表] アセトアミノフェン中毒のトリアージおよび治療方針決定にノムグラムは有用か2009

    • 著者名/発表者名
      福本真理子
    • 学会等名
      日本中毒学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-07-25

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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