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2010 年度 実績報告書

新規バイオマーカーを用いたアセトアミノフェン中毒の解毒薬治療評価法の提案

研究課題

研究課題/領域番号 21659417
研究機関北里大学

研究代表者

福本 眞理子  北里大学, 薬学部, 准教授 (40137914)

キーワード酸化ストレスマーカー / アセトアミノフェン中毒 / 8-hydroxy deoxyguanosine / N-アセチルシステイン / グルタチオン
研究概要

アセトアミノフェン中毒では、肝臓でCYP2E1による毒性代謝物NAPQIが蓄積し、肝細胞と共有結合することにより肝毒性を発現する。このNAPQIはグルタチオン(GSH)抱合を受け無毒化することから、GSH補給のためにその前駆体であるN-アセチルシステイン(NAC)が解毒薬となる。中毒の本体が酸化的代謝に起因し、解毒薬が抗酸化作用、ラジカル除去作用を有するGSHの補給であることに着目し、8-hydroxy deoxyguanosine(8-OH-dG)をはじめとする酸化ストレスマーカーがアセトアミノフェン中毒の毒性および解毒薬治療効果の新たな指標になりうるのではないかと推測し研究に至った。
本年度は、アセトアミノフェン中毒量を投与したマウスを用いて、枯渇した肝臓中GSHがNAC投与により有意に上昇することを検証した。また、GSH枯渇状態にある疾患に対してNACを投与した場合の指標として、臨床的に検討されていた赤血球中GSH、総チオール濃度、総抗酸化能についても同様に測定し、肝臓中GSHの増減を反映しているか否かを検討した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 臨床中毒分析におけるパラダイムシフト2010

    • 著者名/発表者名
      福本真理子
    • 雑誌名

      中毒研究

      巻: 23 ページ: 256-259

  • [雑誌論文] Acetaminophen蛋白付加物(AP-adducts)は日本人中毒症例においても重症度の指標となりうるか2010

    • 著者名/発表者名
      市村萌
    • 雑誌名

      中毒研究

      巻: 23 ページ: 362

  • [雑誌論文] Rumack &Matthewのノモグラムの限界2010

    • 著者名/発表者名
      福本真理子
    • 雑誌名

      中毒研究

      巻: 23 ページ: 111-115

  • [学会発表] Acetaminophen蛋白付加物(AP-adducts)は肝内glutathioneの枯渇を反映しているか2010

    • 著者名/発表者名
      山口麻美
    • 学会等名
      日本中毒学会
    • 発表場所
      倉敷
    • 年月日
      2010-07-24

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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