研究概要 |
象牙質再石灰化を目的として開発したモノマーを用いて、in vitro石灰化誘導実験、モノマー配合レジンと象牙質との初期・長期接着強さの評価および接着界面の観察、さらに、モノマー配合知覚過敏抑制材の象牙質接着性および封鎖性についての検討を行った。その結果、石灰化誘導性モノマーAK-100, TSM-47のレジンへの至適配合量は5, 10%であり、接着界面には板状の再石灰化結晶の沈着が認められ、接着性能試験の結果からも、長期耐久性が認められた。これらのことから、これらのモノマーを用いることにより、う蝕により脱灰された象牙質に対しての最小限の切削・修復治療が可能となることが示唆された。
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