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2009 年度 実績報告書

口腔細菌のバイオフィルム形成因子の発現は唾液タンパク質によって制御されるか?

研究課題

研究課題/領域番号 21659488
研究機関鹿児島大学

研究代表者

於保 孝彦  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50160940)

研究分担者 山口 泰平  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (80230358)
長田 恵美  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (00304816)
キーワード歯学 / 微生物 / 唾液 / 歯垢
研究概要

本研究の目的は口腔疾患のみならず様々な全身疾患を誘発することが知られている口腔バイオフィルムの形成に際して、唾液タンパク質がどのように関わるかを調べるものである。
口腔バイオフィルム形成に重要な役割を果たすStreptococcus mutansを用いて実験を行った。まず唾液タンパク質で被覆したポリスチレンプレートに各種液体培地を加えて培養を行い、形成されたバイオフィルム菌体のタンパク質発現をSDS-PAGEとウェスタンブロットで調べた。その結果、菌体の初期付着に関与する菌体表層タンパク質抗原(PAc)およびグルカン合成酵素(GTF)の発現は、浮遊菌体と比較して顕著な差は認められなかった。次に最少培地にグルコース、フルクトース、スクロース等を炭素源として添加して同様に実験を行ったが、いずれの炭素源の場合もバイオフィルム菌体と浮遊菌体との間にPAcおよびGTFの発現に差は認められなかった。この点については、さらに遺伝子レベルの発現解析を行う計画である。
そこで培地中に濾過滅菌した唾液を混入してS.mutansを培養し、形成されたバイオフィルム菌体を回収してSDS-PAGEによる解析を行ったところ、浮遊菌体と比較して新たに4本のバンド(32,45,110,250kDa)が出現していることが認められた。さらにバイオフィルム菌体には唾液アミラーゼが多く結合していることが認められ、バイオフィルムの形成時にアミラーゼが何らかの役割を演じていることが推測された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Gene cloning and characterization of Streptococcus intermedius fimbriae involved in saliva-mediated aggregation and adherence2009

    • 著者名/発表者名
      Yamaguchi T., et al.
    • 雑誌名

      Res.Microbiol. 160

      ページ: 809-816

    • 査読あり
  • [学会発表] 口腔レンサ球菌のカルシウム依存性唾液凝集反応の解析2009

    • 著者名/発表者名
      山口泰平, 於保孝彦
    • 学会等名
      第58回日本口腔衛生学会総会
    • 発表場所
      長良川国際会議場(岐阜)
    • 年月日
      2009-10-11

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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