研究課題/領域番号 |
21659493
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
三木 祐子 東京大学, 医学教育国際協力研究センター, 特任研究員 (20504715)
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研究分担者 |
錦織 宏 東京大学, 医学教育国際協力研究センター, 講師 (10463837)
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キーワード | 看護系大学学士課程 / 模擬患者参加型授業 / 模患者の能力 / 模擬患者評価票 / インタビュー |
研究概要 |
昨年度は、質問紙調査にて全国の看護系大学学士課程における模擬患者参加型教育実施の現状を明らかにした。質問紙に回答した看護教員は、模擬患者参加型教育は学生への教育効果が高いと評価し、また教育未実施の大学の看護教員の殆どは、教育の実施を希望し、模擬患者参加型教育の需要が高いことが示唆された。 以上の結果を踏まえ、今年度は、看護系大学学士課程教育に参加できる模擬患者養成の教育プログラム開発を前提に、模擬患者に必要な能力を明らかにすることを目的とした。看護学教育に必要な模擬患者の能力を以下の方法で明確にする。 1.模擬患者参加型授業を構築し、授業を通じて、看護学生(教育を受ける立場からの評価)、教員(教育を提供する立場からの評価)、模擬患者(自己評価)の視点から模擬患者の能力を明らかにする。模擬患者の能力は、質問紙、模擬患者評価票(Maastricht模擬患者評価票の日本語版)を用いて測定した(量的分析)。 2.授業は、協力が得られた看護系大学2年生7名を対象に構築し、学生と模擬患者が参加した。授業は既存のものではなく、本研究のために構築したオプショナル授業とした。教員はビデオを通じて授業に参加した。 3.インタビュー(授業に参加した学生:フォーカスグループインタビュー、模擬患者養成や模擬患者参加型教育に携わる看護系大学の教員:個別インタビュー)を通じて、学生、教員の評価を分析する(質的分析)。 現在、量的分析中、インタビューによる質的データ収集、質的分析中である。
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