研究課題/領域番号 |
21659505
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研究機関 | 京都市立看護短期大学 |
研究代表者 |
山田 豊子 京都市立看護短期大学, 看護科, 教授 (40321054)
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研究分担者 |
今西 誠子 京都市立看護短期大学, 看護科, 准教授 (50321055)
田村 葉子 京都市立看護短期大学, 看護科, 講師 (40518966)
江頭 典江 京都市立看護短期大学, 看護科, 助教 (70547463)
黒木 美智子 京都市立看護短期大学, 看護科, 助教 (10461956)
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キーワード | 看護 / 洗髪用具 / 臥症患者 |
研究概要 |
研究目的:開発した洗髪パットを評価すること 22年度、研究者間で実験調査をもとに洗髪パット^*を開発した。 同意を得た健康な成人50人を対象に開発した洗髪パットを用いて看護師に、シャワーボトルを使用してそれぞれの手技で洗髪を実施してもらいアンケートを行った。(4月~5月)アンケートの結果、(1)使用した湯量に関連して汚水の吸収スピードが悪いと評価していた(2)使用した水量に関係なく後頚部の濡れが20%あったことがわかった。これらの点を分析した結果 (1)に関しては多くの水をなるべく早く吸水する必要があるため吸水シートを3重にしていたが、重なっている部分の防水部分シートに問題があり、防水シートの改善を行った。 (2)使用した水量に関係なく後頚部が濡れたことに関しては、後頚部にゆとりを持たしたケースは漏れがなかったことから予め、頸部から5センチのどころに12センチにわたりタックをとった形にした事と紐による首の圧迫感を改善するため、ケープ型の紐を取り去り、パットを敷くだけという風に改善を行った。 改善した洗髪パットを使用して(同意を得た)京都市内の病院に勤めている看護師50名を対象に交互に洗髪を実施してもらい、アンケートを行ったと同時に、洗髪に使用した湯量の測定をした(1月~3月)。結果46症例の協力を得た。改良した洗髪パッドは後頚部の濡れは全症例なかった。吸水量スピードはパルプと高分子ポリマーの比率できまるが、オリジナルで作ることは、企業の協力を得られなかったため、湯の流すスピードや給水量で横を向いたときに耳のあたりに湯がたまった感じが若干あると答えたものが2/46症例あった。全体の評価として、洗髪を受けた被験者の頸部が安楽な姿勢が保てると答えたものは、「大変そう思う」が36/43人,「ややそう思う」と答えた人は7/43人であった。また洗髪者の看護師のアンケート結果でも、患者に安楽な体位であるかの問いに「大変そう思う」との答えが45/46人あった。
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