研究課題/領域番号 |
21659506
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
神田 清子 群馬大学, 医学部, 教授 (40134291)
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研究分担者 |
武居 明美 群馬大学, 医学部, 助教 (70431715)
石井 範子 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (10222944)
平井 和恵 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (10290058)
高階 淳子 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (70436187)
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キーワード | 抗がん剤 / 職業性曝露 / 安全教育 / ガイドライン / アプローチ法 / 管理 |
研究概要 |
本研究の目的は、(1)安全な曝露予防へのアプローチがなされている施設の原動力を因子探索する。(2)臨床現場の状況に適合させながら研究成果を導入する(ステトラモデル)手法を基本に、施設独自の抗がん剤曝露予防・安全管理、個人における防護知識・技術・実践、作業現場の改善に結びつける統合的なアプローチを開発し評価することである。 そのため21年度は曝露に関するこれまでの文献を検討し、安全な曝露予防へのアプローチがなされている施設の原動力を因子探索する半構成的面接ガイドラインを検討する。さらに曝露予防策をとっている施設を把握するための方法を明確にすることを目的にした。 方法は、文献検索のデータベースは、医学中央雑誌Webを用いた。キーワードは「抗がん剤」&「職業性曝露」or「安全管理」「取り扱い」「保健医療従事者」などとし、検索年は、1983年~2009年とし 症例報告をのぞいた原著論文とした。 その結果抽出された文献は183件であった。そのうち、46件が日本における抗がん剤曝露に関する文献であり、内容ごとに分類すると、「ガイドライン」「曝露防護策の追求」「曝露予防のアプローチ」「実態調査」「他国とのガイドラインの比較」となった。 日本において、抗がん剤暴曝露に関する研究は1988年以降報告されていた。1990年代には、論文が見つからなかったが、2003年以降は、実態調査、被爆防護策の追及、曝露予防に対する取組みに関する研究が増加していた。院内全体に対する取組みは2件と少なく、抗がん剤曝露予防を推進するためには、院内における対策チームを編成する必要性が示唆された。しかし、明確なアプローチ法は見いだされず本研究の遂行が不可欠である。 質問票およびリクルート方法を検討し、倫理審査委員会の承認を経て次年度に向けての質問票調査および面接調査への準備が整った。
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