研究課題/領域番号 |
21659514
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
奥津 文子 滋賀県立大学, 人間看護学部, 教授 (10314270)
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研究分担者 |
星野 明子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (70282209)
江川 隆子 関西看護医療大学, 看護学部, 教授 (40193990)
横井 和美 滋賀県立大学, 人間看護学部, 准教授 (80300226)
本田 可奈子 滋賀県立大学, 人間看護学部, 助教 (60381919)
荒川 千登世 滋賀県立大学, 人間看護学部, 准教授 (10212614)
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キーワード | リンパ浮腫 / 圧迫衣 / 体型 / 着脱しやすさ |
研究概要 |
「23年度に試作した、着脱しやすさに着目した圧迫衣の安全性およびドレナージ効果について、検討する」との目標の下、研究を展開した。 着脱のしやすさに着目した圧迫衣の試作品を、むくみやすさを自覚している女性20人着用してもらい、着用した状態でトレッドミルによる歩行を30分間実施。その前後で周囲径・インピーダンス・体重の比較と、履き心地等について聞き取り調査を行った。 圧迫衣を装着したままでの歩行は、やや動かしにくさ・歩きにくさを訴える者がいたが、装着時の痛みその他の苦痛は全くなく、着脱もしやすいとの感想が得られた。 歩行中、圧迫衣が「下がってくるような感覚」を訴える者もいたため、圧迫衣を固定するためのガーターのような補助具の必要性も明らかになった。しかし、装着時着圧計を使用し足関節部分の圧を50mmHgとし、圧勾配をつけて装着するように指導したが、患者自身が着圧系なしで感覚で圧を調整するには危険が伴い、逆効果になる可能性もあるため、安全な装着に向けての工夫が必要であると考えられた。 ドレナージ効果については、周囲径・体重では有意差が見られなかったが、歩行後にやや減少傾向が見られた。また浮腫を強く自覚している者ほどインピーダンス値が減少していた。 これらより、圧迫衣装着の「安全性」および「ドレナージ効果」は、健常者においては明らかになった。
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