研究課題/領域番号 |
21659518
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
正木 紀代子 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (30433238)
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研究分担者 |
岡山 久代 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (90335050)
遠藤 善裕 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (40263040)
森川 茂廣 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (60220042)
齋藤 祥乃 滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (80553784)
二宮 早苗 滋賀医科大学, 医学部, 客員助手 (70582146)
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キーワード | 腹圧性尿失禁 / サポート下着 / 縦型オープンMR / 女性 / 骨盤底筋群 |
研究概要 |
[研究目的]サポート下着着用による女性の膀胱頚部の拳上が尿失禁軽減に有効であるかを検証する。 [研究方法]対象者は、実験群:腹圧性尿失禁を有する30-50代の女性21名、対照群:腹圧性尿失禁を有していない30-50代の女性20名。膀胱頚部の位置の評価には、オープンMRを用いて座位安静時における骨盤内矢状断面をグラディエントエコー法によるT_1強調画を用いた。撮像した画像を用い、恥骨下端と第2尾骨を結ぶ恥骨尾骨ラインから膀胱頚部までの垂線を計測し、その距離を「膀胱頚部の位置」とし評価した。 [現在までに得られた結果]サポート下着着用前後の膀胱頚部位置の変化の検討を行った。実験群においては、サポート下着着用時の膀胱頚部位置(Me 9.1,IQR-1.4~14.6mm)は、非着用時(Me-3.0,IQR-12.0~0.9mm)より有意に高かった(p<0.005)。 対照群においては、サポート下着着用時(Me 14.0,IQR 12.6~15.2mm)は、非着用時(Me 3.5,IQR-3.9~5.5mm)より有意に高かった(p<0.005)。 実験群と対照群の2群間に着用時に膀胱頚部位置に差があるかの検討を行ったが、有意な差は認めなかった。 [結論]サポート下着を着用することで実験群、対照群ともに膀胱頚部位置が挙上することが明らかとなった。 [今年度の予定]3カ月着用した時点の両群の膀胱頚部位置の評価を行なう。また、実験群の長期着用におけるICIQ-SF日本語版のスコア、腹圧性尿失禁評価票のスコアから尿失禁の改善の評価を行なう。
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