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2009 年度 実績報告書

周産期における父親のうつ状態の推移と危険因子-社会的要因と生物学的要因の重要性-

研究課題

研究課題/領域番号 21659525
研究機関兵庫医療大学

研究代表者

西村 明子  兵庫医療大学, 看護学部, 講師 (20324783)

研究分担者 末原 紀美代  兵庫医療大学, 看護学部, 教授 (90112044)
飯尾 祐加  兵庫医療大学, 看護学部, 助教 (70454791)
勝田 真由美  兵庫医療大学, 看護学部, 助教 (70514909)
大橋 一友  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30203897)
キーワード産後うつ病 / 父親 / 危険因子
研究概要

生後8週の子どもの父親がうつ状態である場合、その後の子どもの発達に負の影響を及ぼすことが先行研究により明らかにされている。我々の先行研究により、産後1か月の父親のうつ状態の関連要因は、父親が非正規雇用者であること、妊娠を望んでいなかったこと、精神的問題で医療機関に受診した経験があることであった。本研究の目的は、産後のうつ状態を産前に予測することである。
本年度の計画として、まず本研究に関する国内外の文献を確認した。特に、父親の産後うつ状態の関連要因、父親のうつ状態を測定する尺度、父親のうつ状態に関する調査方法についての文献を確認した。その結果、関連要因としては、産後の母親と父親に精神的問題が存在する場合に幼児の行動に問題があること(Dietz et al.,2009)、うつ状態の父親はその他の父親と比較して望ましい育児行動が有意に少ないことが報告されていた(Paulson et al.,2006)。また、産後6から8週の父親のうつ状態は、父親自身の自尊感情が低いことと社会的サポートが少ないこと(Wang & Chen,2006)、子どもが双子であること(Vilska et al.,2009)、ストレスの認知と社会的サポートの少なさ(Gao et al.,2009)が関連しているという報告がみられた。産後のうつ状態を特異的に測定する尺度として、エジンバラ産後うつ病自己評価票(EPDS)の信頼性と妥当性は世界的に確認されている。また、産後6週から8週の母親のCES-D Scaleの感度と特異度はそれぞれ59.8%、91.6%であり(Campbell & Cohn,1991)、特異度が高いことが明らかとなっている。調査方法としては、最も回収率が高い依頼方法は、母親が産後病棟に入院している期間に父親に直接依頼する方法であった(Sherr et al.,2006)。現在、文献検討の結果を基に調査票の内容および調査方法についての検討を継続して行っている。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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