研究課題/領域番号 |
21659535
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
神崎 初美 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 教授 (80295774)
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研究分担者 |
芦田 信之 成美大学, 経営情報学部, 教授 (50184164)
那須 靖弘 甲子園大学, 現代経営学部, 准教授 (50189180)
東 ますみ 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 准教授 (50310743)
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キーワード | 避難所 / まちの保健室 / 教育 / 災害 / 災害支援Ns |
研究概要 |
今年度は集団教育支援の査定(看護ケアの質の安定性と継続ケアの実現性に関する評価)を計画し実施した。 災害支援Ns養成研修会実億による教育:研修会は県看護協会との連携で継続実施した。H21年度に基礎編を終了(90人)しているため同じ対象者へ7月3日フォローアップ編(基礎編終了90人のうち59人が参加)、10月2~3日リーダー編を実施し一期生42人がリーダー編まで到達した。さらに1月21~21日に第二期生の養成を開始し58人が受講した。研修前後とも有効回答した一期生85人を分析し自己評価した得点については、評価項目ごとの研修前後平均点は全評価項目で有意に上昇し研修効果が見られた。 卒後院内教育研修の実施:まちの保健室Ns育成のための卒後院内教育について、モデル病院(兵庫県内の2病院)での研修を依頼した。卒後1年目はまち保DVD視聴13分間を含む看護部長の講話によるまち保概論、卒後2年目は、まち保の目的と活動意義を理解し実践能力を身につけるための講義、卒後3年目には実際のまち保活動と看護技術習得のためプリセプターと共に実習にでる。参加者は、卒後1~3年目看護師合計111人であり、講義後に習熟度(4段階)を問う質問(卒後1年:5、卒後2年13、卒後3年16項目)と、研修内容の感想800字程度の記述を求めた。研修プログラムは、回答結果、感想共に良好な評価が得られたが、地域住民が必要とする社会資源や情報提供に関して、その収集に課題があり個人の学習努力と看護協会サポートの両面が必要と思われる。 継続ケアの実現性について 3月11日に発生した東日本大震災では、兵庫県看護協会と連携した動きの中で研修を終えた災害支援Nsの多くが被災地へ出向き活動している。災害看護支援は現在も継続中でありこの評価は後日となるが、今後、改善点を見いだしこれまでの研修内容を改善し強化する予定である。
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