研究課題/領域番号 |
21659542
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研究機関 | 西九州大学 |
研究代表者 |
村田 伸 西九州大学, リハビリテーション学部, 教授 (00389503)
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研究分担者 |
大田尾 浩 県立広島大学, 保健福祉学部, 助教 (00441345)
大山 美智江 福岡県立大学, 人間社会学部, 研究員 (40448816)
山崎 先也 福岡医療福祉大学, 人間社会福祉学部, 教授 (20352354)
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キーワード | 要介護高齢者 / 簡易下肢・体幹機能測定器 / ひずみゲージ / 再現性 |
研究概要 |
本年度は、要介護高齢者でも安全に下肢や体幹の機能が測定できる簡易下肢・体幹機能測定器を作成し、その測定値の再現性を確認した。測定器のセンサーには、力、圧力、加速度、変位、トルクなどいろいろな機械的物理量を測定するために利用されているひずみゲージ(共和電業社製KFG-5-120-C1-11L1M2R)を使用した。また、作成した荷重変換器は、大きさを350mm×250mm×50mmとし、木材とアルミ角材(アルミニウム6063T5)を材料に用いることで携帯性にも配慮した。木製の基礎板に固定したアルミ製の角パイプ(15mm×15mm)を台座とし、その上に起歪材としてアルミ角材(15m×4m)を取り付けた。荷重変換器の四隅に梁の長さ20mmの片持ちばりを作り、四隅の梁の先端で上板にかかる荷重を受ける構造とした。4隅に配置した起歪材にそれぞれひずみゲージを貼付し4ゲージ法でホイートストンブリッジを構成した。荷重変換器は、右下肢、左下肢、右臀部、左臀部用に4つ作成し、それぞれシールドタイプのRS-232Cケーブルを用いてひずみゲージアンプ(共和電業社製SGI-100A)に接続し、ADコンバータ(仮:ユニーク採用のヨーロッパの会社製)を介してパーソナルコンピュータに入力した。データ採取と解析にはユニークメディカル社製Unique Acquisitionを使用した。 作成した荷重変換器の校正はチャンネルごとに1kgから46kgまで段階的に既知の重りを乗せて行った。また、再現性を確認するために校正は2回実施した。校正の結果、すべてのチャンネルにおいて、荷重量と表示される電圧との相関係数はr=0.99と強い正の相関が認められ、計測器として使用可能であることが確認された。また、1回目と2回目の校正値の級内相関係数は0.99と高い再現性が確認された。
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